私のワイン講座受講の一人から質問されました。「何故フランスのSyrahがオーストラリアでShirazと呼ばれるようになったのですか?」


即答できなかったので、調べました。主にOxford Companion to WINEからです。


1832年ジェイムス・バスビーGames BusbyがローヌのエルミタージュHermitageのぶどうの枝をモンペリエMontpellierからオーストラリアに持ち込んだ(といわれている)当時は、シラーSyrahはシラスScyrasとして知られていました。これがシラーズShirazとなったと思われます。[Hermitageともいわれていましたが、オーストラリア通の知人によると、オーストラリアでも最近Hermitage(英語読みハーミテッジ)とは言われていないそうです。]


ところで、Syrahの起源については、色々議論され仮設がたてられていますが、その中には、シチリアのシラクサSiracusa、ペルシア(現イラン)の都だったシラーズShiraz、古代ローマ時代からローヌ地方で上質ワインの品種と言われているヴィティス・アロブロジカVitis Allobrogicaなどがあります。


しかし結局、1998年、カリフォルニア大学デーヴィス校とモンペリエ大学でのDNA鑑定でSyrahはフランス南東地方のデュレサDurezaとモンドゥーズ・ブランシュMondeue Blancheの二つの品種の子孫という事実が分かりました。