まだ田舎にいた頃の話…
当時、免許取り立てで、毎日仲間とドライブ行ったりしてハシャギまわっていました…
自分の田舎には、映画にもなった眉山という山があって、その近くに住んでいました…
その眉山にはドライブウェイがあって、その終点に西部公園という公園があるんですが…
ある日、友達が車を購入したので、そいつの車で、自分を含めた男女4人と西部公園にドライブに行く事にしました…
高台からは町の景色が一望できて、静かでとても良い場所なんです…
たわいの無い話をしながらワキャワキャしていました…
すると小雨が降ってきたので、帰ろうとしたところ、どこからか人の声らしきものが聞こえてきました…
平日の昼間という事もあり周りには自分達だけです…
どうやら友達達には聞こえてないようでした…
聞こえているのは自分だけです…
なんだろうと思い、高台から見える球場を見ましたが何もありません…
自分は立ち止まり耳を澄ませました…
その声は女性の声でした…
唄を歌っている様でした…
その歌声は良く教会等で歌われている讃美歌のようなハーモニーでした…
自分は友達に…
「なんか聞こえん?」
と確認しましたが、やはり聞こえないようでした…
友達も不思議がり周りを見渡しだしました…
空間に溶けるような唄声です…
自分は後ろを振り返り、目に入ったものに息をのみました…
慰霊碑…
友達と逃げ帰りました…
後で調べて分かったのですが…
西部公園は、旧陸軍の墓地を戦後に整備されて作られた公園でした…
あの慰霊碑は、その霊を鎮める為のものだったのでしょう…
自分が聴いた唄声は、
鎮魂歌だったんですね…
実話です。