わたしはどういうわけか人に誘われて工場内の社員食堂にいく為歩いている。
わたしの連れをよく見ると懐かしさが沸き上がる、彼とは20年前会社こそ違うが協力会社としてある家電メーカーの工場で物流の仕事で共に働いていた。その当時わたしは40代半ばで彼は60代だった、だが久々に会った彼はどう見ても60代であの頃の儘だった。
その彼に案内されるまま工場の社員食堂へ行くと某自動車メーカーの作業服を着ている従業員が多く家電メーカーとは異なる場所だと
思い知る、家電メーカーの社員食堂は行ったことがあるが自動車メーカーの社員食堂は行ったことがない。確かに自動車メーカーには納品で行ったことがあったが社員食堂は行ったことがなかった。
「実はな、お前さんを連れてきて欲しいと頼まれてた」
「え?誰が・・・」
「会ってみればわかるさ」
この食堂では年配の女性が食堂で働いており最近のセルフサービスとは異なり中高年の女性従業員が料理を運んでいた。
友人というか仕事仲間だった彼の生姜焼き定職を運んできたのは60代半ばだった女性でその女性をみた瞬間わたしは驚愕した。87歳で他界し60代の頃の元気いっぱいだった母だったのだ。
「かあさん!」
わたしは母を見た瞬間、涙が途切れることなく目を熱くした。
目の前が真っ暗になり意識が遠のいていくとわたしは倒れた
意識が戻った時真っ暗部屋でテレビだけが眩しく光っていた。
この物語はフィクションであり実在の人物、団体とは
一切関係ありません