[短編小説] ハイブリット新たなる進化 | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
ブログです

時代は温暖化を食い止めるべくガソリン節約のために電動モータ

ーとガソリンエンジンを併用したハイブリットなるシステムが世に

溢れガソリンスタンドの倒産をも生んでしまった。2025年ハイブ

リットに新たなる試みが生まれた。

 

わたしはその日、秋葉原に行く為JR東日本茅ヶ崎駅で東海道線

を待っていた。メイドカフェは低迷し次第に秋葉原から姿を消して

行く中新たにアメリカから秋葉原へ出店参入する噂がありその店

は8割が金髪のバニーガールが客をもてなすカフェだというのだ。

店の宣伝文句”時代(とき)はバニーガール”そして店の名前は

”PLAY BOY”そうバニーガールを務めるのはPLAYメイトなのだ。

わたしはこれは行くしかないと下半身の直感があった。

 

日曜日の朝だというのに平日並みの人の多さ、意気込んで来た

わたしは朝が早かったのでホーム最前列に並ぶことができた。

東海道線いつもの丸いライト、ミドリとオレンジの配色に塗られた

変わり映えしない電車が来るだけだ。電子木琴のような音が鳴り

場内アナウンスが電車の到着を知らせる。突然地鳴りの音、そし

て吹きつける風にボーっとしていたわたしの足は揺らいでしまう

目前に大きな車輪が回っている、車両はいつもより高い位置だ。

 

「な、なんじゃこれ?SLじゃねぇか」

「これだから素人は・・・名機D51ですよ」

「なんでこの省エネ時代にこんな遺物が」

「煙は石炭の煙じゃなく天然ガスを燃料としてますから環境破壊

 にはなりませんし電車をつなげているので動力に問題はなく速

 度も在来線並みに出るよですよ」

「そうなんですか、さしずめハイブリット機関車というわけですね」

「水蒸気を使っていますから蒸気機関車独特の警笛が聞こえま

 すよ、まぁ雰囲気を楽しめるだけですけどね」

 

外観はオリジナルを守り手は入れず天然ガスを使ったボイラーを

内蔵する為中身は大改造したそうだ。そこでわたしはある漫画を

彷彿した、第2時世界大戦で沈没した戦艦大和を題材に作られた

”宇宙戦艦ヤマト”である。

1話では朽ち果てた戦艦大和が崩れだして中から現れる新造艦

ヤマト、そのシーンを目の前に水蒸気を噴き出し停車するD51に

重ね合わせると灌漑深いものがある。登りでは電車のモーターが

駆動し力強く登り、平たん路では蒸気機関で引っ張り下りでは蒸

気機関は停止して電車が押し上げるハイブリットなのだ。乗る前

には蒸気機関車なんて必要ないと思っていたわたしではあったが

大車輪による独特の振動と時折鳴り響く蒸気の警笛が心地よい。

いつしか時間を忘れD51は秋葉原に到着した、もっと長く乗って

いたいそれがわたしの本音であった。多くの電車オタク、SLファン

に混ざりわたしも蒸気を吐き続けるD51の姿に感銘しカメラ撮影

をしていた。

 

まるで天上の雲でも作るかのようなD51の姿に魅了された日曜日

だった。

 

この物語はフィクションであり実在の人物団体

には一切関係ありません