人類と流行性病原菌との歴史は古く西欧で魔女裁判が行われた
中世には黒死病の蔓延が魔女狩りの一端となり始まった。無実
の罪で多くの女性が処刑されたのは周知の事で歴史的な虐殺だ
日本では肺病としてかの新選組沖田総司も犠牲となったしSARS
スペイン風邪、腸チフス、天然痘、インフルエンザなどの蔓延に
より世界では多くの民が死亡した。救世主伝説は世界が危機的
状況に陥ると生まれる。だが世界の民は知らない、救世主とは
指名され現代までまで生まれており2021年も生まれる可能性
はあるのだ。救世主、公式名MAOHEと言われる。
2021年の春、就職を探していたが内定とれず大学卒業後アル
バイトしながら求職していた線の細く何事にもやる気がみられな
い男 内気無駄麻(うちき むだま)。彼は名前のせいで幼少期
から”やる気がない”と言われ続け常に相手にされず孤独だった
求職の書類選考では顔写真から無気力と判断され書類線香で
は名前の所為もあり通る確率は1/200だった。面接会場でも本
人の意識とは関係なく落ち込む空気を振り撒くので陰湿と思わ
れるのが内気という損な役回りの男だった。
”どうしてぼくはいつも落とされるんだろう”
本人としてはやる気に溢れいつも明るく振る舞っているつもりな
ので落とされた理由が皆目わからく不採用の通知がくると毎回
疑問に思ってしまう。書類選考で選ばれない確率が多くなると応
募する回数も増えて行くもので次第にどこに郵送したかわからな
くなっていった。
突然の雷雨が日本各地を襲い広く停電となった7月初旬、内気
は丁度バイト先から自分の住むアパートへ帰る途中、雨具を用
意していなかった内気はボロ雑巾のように濡れ自転車を走らせ
た。部屋の机券こたつテーブルの上には1通の封書を見つけた
茶色の封筒、ひっくり返し裏側の差出人をみるとミミズが這った
文字にも見えるアラビア語だか古代エジプト語もしくはヘブライ
語だかわからない文字、しかし個人ではないようで社名とも思え
る判が押してある。面接不採用で履歴書を返された封書かと思
ったが外資系は受けてない筈なので不可解でしかない。畏る怖
る開封すると便せんには日本語で採用となったと書いてある。
切手代、封筒代、写真代や履歴書代などで1万円を突破し生活
は困窮し食べるものにも困っていた内気にとってはっ神から頂
いた慈悲にも思え飛び上がってしまいたい程嬉しかった、が!
その気持ちを抑え込み便箋に書かれた文章を続けて読む。
”貴殿はこの度、MAOHE候補生に選ばれまして銀河英雄庁公
式資格MAOHE(魔王)初級を取得して頂きます、つきましては
今夜23時バビロニアまで来て貰いたく候”
こんや23時にバビロニアまで来いという内容の手紙だった、23
時に来社というのも変な話だがそもそもバビロニアってどんな会
社かそれはどこにあるのか知らない。バビロニアって名前の会社
が日本のどこかにあると思っていたのだ。
遥か昔、パズズと言う大悪魔が古代都市バビロニアを支配してい
た.パズズはイナゴ男爵と言われ敵対する国をイナゴの大軍によ
りすべてを喰らいつくし国を破滅させた。
この物語はフィクションであり実在の
人物団体には一切関係ありません