わたしが幼馴染に仕事しないかと誘われたのは2年前のこと
てっきり彼は日本人とばかり思っていたが・・・・・
高給3食昼ねつき家付きと誘われれば誰だって興味あるはず。
「とりあえずどんな仕事なのか見てみたい」と願うと
彼は快く承諾してくれた。
そして彼の車で仕事場に向かう事になったのだが高速走って1時間それから山岳路を経て林道へ
山の中を走って不安になってきた。
山奥へ行くと民家の一軒もない。街頭もない林道をひたすら走る
到着したのは山頂近くの広い森
「おいおい、こんなところで一体なんの仕事するんだよ?」
すると彼は笑いながら
「ここじゃないよ。ここから出発するのさ。あと2時間かかるかな
まぁここは空港みたいなものだから」
彼がリモコンらしきものを取り出すと操作をする。
するとあたり一体がまぶしい光に包まれ森の奥から飛行物体が現れる。
「ええええええ|||まさかUFO?あれに乗れと?」
「そそ!知らなかったのかい?僕がエイリアンというのを」
見た目日本人と一緒で会話も流暢にこなす。誰が異性人だと思うのだろうか?
実際にUFOを目の前にしてそれに乗る勇気はない。
まして遠い天体まで行って無事に帰ってくる事ができるとは思えなかった。
「ちょっと今回は遠慮させて頂きたく思います」と
「銀ちゃん!そりゃぁ無理だよ。もうUFO見ちゃったじゃないの」
「君はもう僕の故郷の惑星に行くしか道は無いのさ。」
そういうので逃げようと思ったが、、、、、、
いつの間にやら既に船内に入っていた。
「もう遅いよ既に船は旅立った。見てご覧、地球が見えるでしょ」
モニターを見てみると確かに青い星が写ってる。
ああ~~さらば地球。さよならぁあああ~~~
と宇宙戦艦ヤマトのワンシーンを思い出して真似してみる。
「あっははは大げさだよ。また帰ってこれるから、たぶん。」
彼が最後に言った”たぶん”というのがわたしは引っかかった。
彼にどうして自分を誘ったかと聞いてみると
知り合いの中で1番信用できるし責任感が強い。そして物流業界に詳しいのと整備にも精通してるからと帰ってきた。
詳しく聞こうとしたがそれは到着してからの楽しみと言われ
しばらく眠ることにした。
たとえどれだけ遠くても自力で飛行するのは不可能だったから
場所をきいても無駄な事。あえて聞くことはしなかったのだが
その星はマゼラン星雲のもっと先にある星雲である。
彼に起こされ目覚めるとそこは自然にあふれ建造物はないに等しい。彼に連れられ通路を歩いていくがわたしは見たことの無い景色に心を奪われこれからやる仕事などそっちのけで周囲を見つめる。
「さぁついたよ!」
目前には大型UFOばかりが並ぶ広大な土地でUFOに荷物を積み込んでるようであった。
「あああUFOに乗り込み荷造り作業でもするのかぁ」
「ナニ言ってるのさ~~君があれを操縦していろんな星へ飛行するんだよ。まぁいってみれば輸送船、トラックみたいなもんだよ」
わたしはその言葉を聞いて言葉が出ない。目を丸くしてびっくり
飛行機なんて操縦した事の無い自分には無理な仕事。
そんなわたしに彼はトラックの運転と同じようなものだから大丈夫というがそんなことがある筈ない。
「最初から無理だと思っては何もできないよ。それに操縦できないと2度と地球に帰れないけどそれでもいいのかい?とりあえずやってみてから判断すれば?」
確かに彼の言う事も一理アルしUFOのパイロットなんて地球人では初めてだろう。もし操縦することが出来れば遠い友人にも会いにいくことが出来る。これは自分にとっていいチャンス!
給料も日本円だと時給100万だと言われたので食指が動く。
と同時に税金の申告のときにはどう書いたらいいのかと悩んでしまう。
「とりあえずやってみるしかないなぁ」
「そういってくれると思ってたよ。今この星では星間運転手が足りなくて困ってたのさ」
これがUFO運転手となった訳である。
最初は試行錯誤していた操縦もいまでは手足のごとく飛べる
今では得意先のエイリアンとも顔なじみになり信用されている
そんな時にふと地球のブログで
友人の一人が職に困り悩んでると知った。
ちょうどUFOのコンピューター管理をしてくれる人知らないかと
頼まれてたばかりであったのでこれはいい機会ではないだろうかとひらめくものがあった。
わたしは求人にぴったり当てはまる人がいると担当者に話すと
会ってみたいということになりわたしのUFOで地球に向けて発進。
彼には母親や奥さんと子供がいた。
多分、説明しても信じてくれることはないだろう。
UFOさえ信じられないのに宇宙で転職なんて聞いたことが無い。まるで漫画の世界と思われるのが落ち。どこの世界にこんな夢物語を信じる人がいるのか?
勿論、子供がいる以上地球の世界とは別れなければならない
母と子供が一緒に来てくれるのか?
そして友人がもし別居になっても承諾してくれるのか?
UFOを一度見せてしまったら拒否は許されないからだ。
それが惑星間の宇宙法なのだ。
だが友人に話し担当者とも面談したがいい返事をしてくれた
わたしも友人の福一を紹介して良かった。
福一の家族も一緒に来てくれると約束してくれたようだ。
きっと心のどこかに
違う世界で暮らしたいと望んでいたとわたしは思っている。
こうして地球人の惑星間転職はスタートしたのである。