うつ病についての理解がある程度得られていても、
実際に精神科受診となると敷居が高い場合もあり
ます。

都市部では、精神科や心療内科のクリニックが増
加し、かなり受診しやすくなっていますが、やはり
地域によってばらつきがあります。受診を勧める際
には、精神科医療について理解を得ることも大切で
す。またわが国ではうつ病を経験した人の4人に1人
しか医師を受診していないという調査結果が現実に
出ています。

伝えてほしい内容
(1)国民約60人に1人が、現在精神疾患で治療
を受けている
 

厚生労働省の患者調査によれば、現在、精神疾患で
治療を受けている人は、200万人を超えており、国民
約60人に1人が受診していることになります。受診歴の
ある人を含めるとさらに多くの人が精神科を受診してい
ることになります。「かかりつけの精神科医を持つように
しましょう」と言っても過言ではなく、精神科受診は決し
て特別のことではありません。


(2)うつ病の場合、ほとんどが通院治療で行われる

精神科の治療は、基本的には通院治療で行われます。
ただ、重症で死にたいという気持ちが強い場合や経口
摂取が困難な場合、環境を変えて気持ちを切りかえる
ことが望ましい場合、診断や治療方針を再検討したほ
うが良い場合などには入院を考慮します。


(3)診療所や総合病院精神科など本人が受診しやすい
ところを気軽に早めに受診する

 
うつ病の場合も、他の内科疾患と同じように早めに受診
することで、早期治療が可能です。本人の希望に応じて、
診療所や総合病院精神科などを紹介して早めに受診し
てもらえれば、早く気持ちが楽になる可能性があります。


⇒ (4)受診を拒否された場合

 
うつ病を疑われる人が受診を拒否した場合は、うつ病や
薬についての説明、精神科医療についての情報提供な
ど根気よく説明することが大切です。時には、本人だけ
でなく家族が反対している場合もありますので、このよう
な場合には家族の理解を得ることも必要です。
場合によっては、家族だけで相談に行き、医師の助言を
得る方法もありますし、往診が可能な場合もあります。