追いかけても、追いかけても、届かない。
掴んだと思った瞬間に弾け飛ぶ。
こんなものかと思いながら、過ごす秒針の音。
夢か幻。
どうしてこうも、手に入らないモノを欲しがるのであろう。
くすんだ鼠色のような綿帽子。
いつ飛んで行ってしまうのだろう。
時の流れは速く、私はいつも置き去りだ。
ただ其処にあった温もりがいつまでも私を離さない。
選んだ道はいつも過酷で。
いっそ、何も持たずにいる方が自分らしく在れるのかもしれない。
移ろう己は手に入れる資格さえないのかもしれない。
それでも手の中にある今に敬意を祓いたい。
mack.§