壮麗なファンファーレが会場に響き渡り、それを合図に五人の男共は一斉に右手を左胸に押し当て、巨大レプリカ、銀色に光り輝く旧式のマイクロフォンを見上げる。
再び、僕の周りでは、一斉に耳慣れた心地よい音が連続して起こる。
僕も自分のポジションを確保しながら、ボタンに軽く触れ続ける。
ステージの両側に設置された回転式の照明装置が作動し始め、ステージの後方に向けて光を放ちながらゆっくりと角度を変えてゆく。
何度か空中で交錯しながら移動を続ける光の筋がステージ後方を照らし出してゆく。
そこには巨大な真空管が何列も重なり置かれ、そして、そこより一段高くなった場所には、何か木箱のようなものが積み上げられている。
その箱からは、金属製のラッパのような形をした管が大きく突き出している。
ゆっくりと移動を続けていた光の筋は、やがて一点に集中し、ステージ後方の一段と高くなった場所に置かれた箱の群れを見事に捉える。
そこには、いろいろな大きさの箱が積み上げられ、その一つひとつの箱からは、いろいろな形状のラッパのような金属製の管が、あらゆる方向に向かって突出している。
どこかで、僕はあんな形の箱を見ている。
どこだったろうか、いつだったろうか。
確かに見覚えのある不思議な形をした箱の群れ―――あれは、何だったろうか。
そんな考えを巡らせているうち、幾重にも並び置かれた管球のフィラメントにひとつずつ順にうっすらとした灯がともり始める。
To be continued.
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