私がヨーロッパに行くと言う話を聞いた、金持ちの知り合いから、スーパースポーツカーのメンテナンスの依頼が来ました。

静岡県でも、有数の資産家です。

本業以外にも、多数の不動産があり、株式売買も上手い方です。

私とは、30年以上の付き合いが有ります。

私は、オーナーと呼び、オーナーは私を昌昭君と呼びます。

ガレージにある、車が凄い。

フェラーリカリフォルニア

フェラーリF40

フェラーリF50

フェラーリイタリア

ランボルギーニディアブロ

ランボルギーニウラカン

ランボルギーニミウラ

ポルシェカレラ4s

ポルシェボクスター

アウディR8

アウディTT

ベンツマクラーレンSLR

ホンダNSX

日産GTR

5ヵ所のガレージに、これだけのモンスター達が格納されています。

たまに、オーナーの息子も乗っていますけどね。

その息子は、東京の有名大学病院の腎臓内科の主任准教授です。

結構人見知りするから、仲良くしているのは、私など数人です。

オーナーが私を信用するきっかけは、昔、乗っていたコスモスポーツを乗りこなしたからです。

オーナーを横に乗せて、伊豆スカイラインでドリフト走行、グリップ走行、両方を使い分けて走りました。

亀石峠の出口付近で、突然飛び出した鹿を回避して車に傷を与えませんでした。

昌昭君、本当に運転上手いね。

それから、オーナーは、私を信用してくれるようになりました。

そして、数日前に、オーナーからフェラーリカリフォルニアを預りました。

洗車コーティング

タイヤ交換

オイル交換

タイヤ交換した後のタイヤの慣らし走行まで頼まれました。

タイヤの慣らしは、東名高速道路を使って、本社まで往復すれば終わります。

ただ、最初の100キロは、スピードを抑えて走る必要が有ります。

タイヤの熱入れ、皮剥きは、慎重にやります。

ゆっくり加速して、ハンドルは最小限度にきります。

フェラーリカリフォルニアは、フェラーリでは珍しいFRです。

V8で4000ccを越える排気量

約500馬力。

4人乗りです。

このカリフォルニアの為に、ロイヤルダッチシェルからオイルを取り寄せて有りました。

オーナーの為に、会社の倉庫の片隅に、特殊なオイルを数種類置いて有ります。

F40のオイルと、イタリアのオイルは、少し品質を変えないとエンジンにかかる負担が違います。

エンジンオイルは、車の血液です。

安いオイルと高価なオイルでは、燃費とパワーに差が出ます。

パワーは、オイルによって10馬力から1割変わるのは、当たり前です。

500馬力の車なら、50馬力の差が出ます。

オーナーは、私から説明を受けてから、ちゃんとオイル交換をするようになりました。

昌昭君の言う通り、加速と燃費が変わるね。

オーナーは、そこそこの腕前があるから、F40をドリフト走行させる事が出来ます。

還暦過ぎた人とは思えない人です。

フェラーリカリフォルニア

フェラーリの中では、一番ドリフト走行しやすい車です。