「ゼロベース思考」とは、過去を捨てて、未来だけを見て目標を立てる考え方のこと…
 
「ゼロベース思考」(未来思考)の反対は「トレンド思考」(過去思考)。
 
つまり、「トレンド思考」は過去の経験、データ、傾向、他との比較等による考え方。ビジネスにおいても人間の考え方にしても、多く場合は過去の経験から導き出されたり、過去の嫌な思い出に引きずられたりします。
 
しかし、過去の記憶、経験に頼るような考え方は、その延長線上にありますので、現状維持に甘んじようとしがちですし、工夫や努力が不足します。
 
このため、新しい発想や自分を変えようとする意欲が生まれにくくなってしまいます。
 
これに対して、「ゼロベース思考」は、過去にとらわれることがなく、現時点でゼロの段階から目標に向けて行動していくので、新しい発想を生み出すことができます。
 
過去思考の場合、今起きている現象を「結果」ととらえて、その現象が起きた「原因」を探るところからスタートします。
 
つまり、「どうしてなのか?」と過去を検証することで問題点を改善していくという考え方…
 
例えば、白いキャンバスがあるとします。これに絵を描いていくとしましょう。描かれた絵はこれまでの自分の人生。
 
過去思考にとらわれていると、現状を変えよう、問題点を改善しようとしても描かれた絵を「上塗り」しているだけにすぎません。
 
上塗りとはどういうことかというと、「過去を再現化」しているということです。これでは新しいものは生まれにくいですし、過去は変わっていないので、また過去と同じ状況を繰り返すということになります。「堂々巡り」を繰り返すとも言えますね。
 
これに対して、未来思考の場合は、今起きている現象を、ある「目的」を達成するための「手段」として位置づけます。
 
つまり、「これは何のためか?」という目的をはっきりさせる考え方です。
 
白いキャンバスは、過去に描いた絵は捨てて、常に新しい真っ白な状態で新しい自分のあるべきビジョンを描いていきます。
 
仏教的に言えば、過去思考が「因果」なら未来思考は「逆因果」とも言えます。
 
向かう目的を明確にして行動することで新しい発想、そして新しい自分を生み出すことができるわけです。
 
勿論、過去を完全に無視するということは難しいかもしれません。
 
しかし、「自分は過去の何某には一切囚われない」あるいは「これまでのしがらみは捨てる」と自分自身で「意識的に」決断し、そして、自分がやっていることが「何のため」か、未来のあるべき自分に繋がっているかということを確認しながら行動していくと、将来は「想像を超えた自分」として生まれ変わっている…ということもあるかもしれませんね。