「愛着障害」…それは、虐待や育児放棄などで乳幼児期に、抱っこしてもらったり、おむつを替えてもらうことができず、子どもが親との間で結ぶ深い信頼関係ができなかったため、感情のコントロールができない、他人を傷つける等といった心の傷による障害のことです。
愛着障害が残ったままだと、新しく里親や養子として引き取られた家族との関係がうまくいきません。お世話するお父さん、お母さんがどんなに頑張ってもです。
こういった愛着障害を救う方法として、アメリカのテリー・リヴィー博士が開発した心理療法の実践例がNHKの番組で紹介されました。
愛着障害に対する心理療法は、日本の場合は子どもだけを対象にしたものが主流ですが、リヴィー博士の療法は「家族全体」を対象とし、子どもだけでなく、両親が仲良くしているかどうか、両親それぞれの子どもの頃の育った環境、親の子どもへの接し方等、「親としての育った環境とコミュニケーション力」にもフォーカスを当てているのが特徴。
セラピーを受けた結果、夫婦でもっと足並みをそろえて夫婦一丸となって、子どもに向き合わないといけないという気づきがあり、番組で紹介された家族の子どもの心が信頼に向かい、次第に感情が穏やかになっていったそうです。
このような夫婦関係を含む家族にフォーカスをあてた愛着障害のセラピーは、まだ日本では行われていないそうです。
「まずは夫婦の関係ありき…」私の妻が、理念として掲げていることはまさにこれからの時代の要請であることが確認できました。
これから「愛着不足の問題」についての研究をさらに深めていくことになるだろうと思います。
参考 家族の苦悩にどう向き合う