前回、人間は、他者、そして自分以外のすべてのものとの関わりの中で生きているという「縁起」の考え方を取り上げました。


「自分」という存在は自分だけで成り立っているわけではありません。


しかし、人間には「自我の呪縛」というものがあります。


自分は自分、他人は他人と分けて認識するのは、人間としては当たり前のことですが、「自分のことをまず第一に考える」、「自分は他人より優位である」等というような他人との関係性の比較により、心理的に人間に不安、恐怖、苦しみ、矛盾等といったストレスを与えてしまいます。


人間は本来、他者との関係性の中で生きていて、様々なエネルギー循環(生命力、お金、価値観、心、感情等)を生み出しますので、「自己中心」にフォーカスをあてていると、他人や世界との関係性がブロックされ、循環が阻害されてしまいます。


「自我が呪縛」された状態では、悩み、苦しみ、悔しみ、怒り、悲しみ等のネガティブ感情に人間はずっととらわれ続けることになります。


この世のすべての生物にとって、「幸せ」とは、この世界の中でそれぞれの機能と役割を果たすこと…

お互いがお互いの存在を支えあう「縁」という「つながり」で成り立つこの世では、他の存在から離れて、「自分だけの幸せ」を追求することは不可能といえます。


では、どうすれば良いかというと、「自分のことをなんとかしたい」という発想から、「あの人のお役にたちたい」という発想に切り替えを行えば良いのです。


一言でいうと、「自分以外の人を喜ばせるための何らかの発信行動」ということになります。すべての行動は相手を喜ばせるためと考えていると、エゴが消え、他を活かすための循環のエネルギーが無尽蔵に湧いてきて、心にゆとりが生まれますので、他人と揉めることがあまりなくなります。


つまり、他人を思いやって、喜んでいただけることをすることで自我の呪縛がなくなります。


自分の心を最も癒す最善の方法は、「他人を喜ばせる、他人を幸せにする」ということなのです。


『人間は他人が喜んだときしか幸福を感じない生き物…』

『他人も喜んで、自分も喜ぶ』

『自分も好きなことをやって、その姿を見て他人も喜ぶ』


「縁」を活かすこととは、実はこういうことが本質だったのです。


「縁起」の考え方は難しいので、私もやっとのことで自分なりに整理してみました。


とにかく、「身近な人のご縁を大切にして、如何にお役にたてるかという視点でお付き合い」していけば、物事がいい方向に「運」を切り開いていけるのではないかと思います。


参考 図解「自我の呪縛」から脱却する方法