★ M(ムッシュー). Petite(プティット) Montagne(モンターニュ) の教えVol.1(良縁カウンセラー:つづきひろこ)★~人の本質は見た目だけではわからない(出会い)~
私には師匠と呼べる人がいます。フランスからの帰国後、仕事に就けずに困っていた私に「トイレ掃除も頼むよ!」といい、拾ってくれたのがこの人でした。
この人は、まるで「フウテンの寅さん」のような人でした。普段は冗談ばかりいい、ふらふらとつかみどころがないのです。
そして、何事にも執着がなく、いつも自然体で余裕がありました。
そのくせ、この人は全てを失った人でもありました。
経営していた会社が倒産し、社員の就職先探しに奔走したそうです。
その後、手元に残った所持金は数百円だったとか…
身体を蝕まれ、妻、子供はこの人の元を去って行きました。
仕事の時にはついたての向こう側に座り、電話が鳴らないかぎりは黙って本ばかり読んでいました。そして、自分のことを「俺は電話番だ~!!」と豪語するのです。
そのくせ、いつも会社の課題をさらりと解決してしまうのです。
フランス語至上主義の社内にあって、この人1人がフランス語を解しませんでした。
多くの人が、
「あの人は何者?」
「フランス語が出来ないのに、なぜここにいるのか?」
と口にしました。
けれど、この人の言葉にはいつも深みが感じられたのです。
会社の経営が安定すると、「ふらふら~」と漂うようにまた消えてしまいました。
有能な人が、いつも有能な姿・形で現れるとは限らないものですね。
人との「縁」とは、本来はもっと神秘的なものだと思うのです。
とかく、相手を見た目やイメージで判断し、「○○さんとはこういう人…」と相手を決めつけてしまうことがありますよね。けれど、長期的な視点で相手につきあい、話を聞き、よくよく観察する時、私たちの最初の判断がほとんどあてにならないことに気づくかもしれません。
人はみな、思った以上に奥深い世界に生き、様々な姿・考えを持っているものです。
興味を持ち相手に接すれば、思いのほか、学びが深いかもしれませんよ。
