とかく、人間は習慣的な事を行う時は「無意識」に行動しています。朝の出勤の支度等は典型的な無意識の行動です。
無意識の行動というのは、毎日の繰り返しによってできます。
車の運転等一定の技能がいるものでも、最初は意識して注意しながら行っていますが、繰り返して慣れてくるとそんなに意識しなくてもできるようになります。
つまり、無意識の行動は「過去の経験の蓄積」によって行われるものです。
無意識に刻まれたものは、単に機械的な単調なものばかりではありません。楽しい経験の記憶等プラスに働くものであればいいのですが、それがトラウマになるほど忌まわしいものであった場合は、マイナスに働いてしまうことになりかねません。
ということは、無意識は、「今この時」を生きていないということです。「今この時」、「今この瞬間」の自分に意識を向けていないということです。
なんとなく無意識で慣れた行動、思考をしているということなので、これではいつまでたっても自分は変わらず、堂々巡りを繰り返します。
「今この時」自分は何を感じ、何を思っているか?…
常にそこにフォーカスしていれば自分の思考をしっかりとコントロールすることができるようになります。
つまり、ただ習慣的に、無意識のうちに行動するのではなく、「意識的に」、常に意識を自分に持って行動することによって、過去の自分の無意識に振り回されることが少なくなり、将来の不安も感じずに自分の行動や運命をプラスに変えることができるというわけです。今までの嫌なトラウマも解消することができる考え方です。
「常に意識を自分に持っていくということ」は「今この時、今この瞬間を生きる」ということ。禅の深い奥義はこういったところにあるのですね。