世間一般のある程度の年を重ねた方ならだいたい共通していると思いますが、私達夫婦も、「昔は良かった」、「昭和のアナログな時代はぬくもりがあって良かった…」というような会話をよくします。
しかし、「昔は良かった」というのは、どの時代にも言われていることのようです。
約3,000年程前に書かれたバビロニアの粘土書版にも、「今日の若者は根本から退廃し切っている」、「以前の若者のごとく立ちなおることは、もはや望むべくもない」というようなことが書いてあったそうです。
3,000年前でさえ「今の若者は」ですよ。どうも人間は、古来から「昔は良かった」と言うのが好きなようですね。
もし、いつも「昔がよい」のだったら人間はどんどん悪化する一方で、バビロニア時代以来なら現代人は相当悪くなっているはずですが、実際は人間はこの3000年の間に着実に進歩してきたと言えるでしょう。
最近、少年犯罪が増えていると言われますが、昭和37年の犯罪件数は56万人で、内、少年犯罪は16万人を占めるのに対し、平成22年(2010年)の全部の犯罪件数は8万人だそうです。むしろ、今の方が少年犯罪の件数は減っています。
要は「昔は良かった」は若い頃の自分への郷愁がそうさせるのかもしれません。
「昔は良かった」だけだと、過去にとらわれ、今何をすべきか、今後どうすべきかという視点や発想の面で人としての進歩がなくなってしまうと思います。
「昔は良かった」と言うのは、社会の変化に自分がついてゆけなくなったときと考えた方がいいでしょう。
「世界は少しずつ、確実によくなっている」と思って行動した方が人間として前向きに、魅力的に生きられるようです。
勿論、昔良かった部分もたくさんありますので、融合させながら時代を作っていくのが理想だと思います。
参考 昔はよかった