術後4日目 | 非結核性抗酸菌症の記録

非結核性抗酸菌症の記録

この病気が見つかった2014年7月から、
肺の一部除去手術を経て、現在の経過を記録します。
私と同じように、思わないところで聞きなれない病気になってしまった方の参考になれば。


夜中、眠れません。簡単に眠剤をくれる先生にもカルチャーショックを受けましたが、、夜に担当医がいたことにも驚きました。しかし、数日同じ空間にいるだけで、看護師さんも医師も、立派なお仕事だと断言できます。仕事とは言え、不安を感じている患者にとって、体調だけでなく精神面でも、とても支えになります。感謝おねがい

担当医から言われた言葉が頭を巡ります。
あと2、3日したら、体の調子は良くなってきますよ。
本当に、よくなるのだろうか。
退院できるのだろうか。
家に帰って、家事や子どもの面倒をみたりできるのだろうか。
ふいに、不安がやってきました。

昨日まで。
医療事故や手術による不利益など、何事も起こらなくて、よかった。
オペをしてくださった先生方に感謝。
このままにしておけば、確実に死に近づいてしまうような、悪いものをとってもらえてよかった。
自分の中から取り除いてもらえてスッキリした。

術後の自分と対面し、安堵もあったのに。

苦しい。息苦しい。
あと数日たてば、よくなるのだろうか。
よくなって、どの程度なんだろうか。
常に浅い呼吸。
苦しくて、だから、深呼吸しているのに、
吸ったはずの酸素がどこかへ行ってしまったかんじ。空振りの呼吸が苦しくて、もう一度、深呼吸。
そのあとに来る、胸の痛み。

でも、気持ちだけは、負けないようにしようと思い、一番好きなDVDを見ました。
ブルーハーツ。パンクを聞いて元気になろう。
あ~カラオケ行って思いっきり歌いたい。
でも、今は行けないなぁー。
おしゃべりさえも、息も絶え絶えというかんじなのに、歌えるわけないよねびっくり

入院時に大荷物だったのは、DVDプレイヤーのためです。あとは、本。
術後4日間あたりから、読む気になりました。好きなことは、苦痛も少しの間、忘れさせてくれます。
そして、入院前にはなかった自分の時間が持てることであり、好きなときに好きなことをできることが、こんなに幸せだとかんじました。

嬉しいこと。
苦しいこと。
感謝すること。

頭の中で思いが巡って、処理しきれないうずまき
ただ、時間があっていろいろ考えてしまうということは、それだけ、体の調子がよくなってきていること。
良くなればなるほど、いいはずなのにね。
体と心のバランスが取りにくい一日は、本当に長く感じました。