3月の初め。桜が咲く前に、セカンドオピニオンを受けて手術を決めました。
でも、手術して悪いところをとったからといって、病気が治るわけじゃない。副作用に怯えながら、薬を飲まなきゃならないし、また菌が増えてくるかもしれない。
そのことを頭に入れて、それでも、病気は治る、それが絶対であり、健康が普通なんだと思っていました。今の病気の自分は、普通じゃないんだって。
手術する前に主治医から、肺を取ってからの生活の説明をされました。
日常生活には問題ない、でも、階段の上り下りや運動をすると苦しくなったり、疲れやすくなったりする。
ハイ、わかりました。
そう言葉で言っても、イメージできていなかったなぁと思います。
やっと、その状態になって初めてわかりました。
術後からだいたい3週間。
耐えられなくはないけれど、常に、苦しい、重いかんじがします。
徐々に良くなることを期待していますが、時々、ぁぁ自分の体はこのままなんだろうなぁ、今まで普通にできていたことができなくなってしまうんだなぁ。そう悲観してしまうこともあります。
でも、でも、
健康だったときにはわからなかったことにも気づかせてもらいました。
普通の生活が、いかにありがたいことか。
当たり前に当たり前のことができることが、いかに普通ではないことか。
毎日生きていく上で、どれだけ周りに支えられて、自分は愛されているか。
入院前に、小さなことでイライラしたり、変化のない日々のルーティーンに嫌気がさしたり、被害妄想もいいところだったり、、、
完璧な人間なんていないけど、私は自分のことを好きなんて言える状態ではありませんでした。
手術で失ったものはあるけれど、この経験で大切にしたいものは増えたように思います。
長い脱線で術後の話になってしまいました。緊急を要する手術ではないので、自分たちの都合で、時期は決められるとのこと。
手術の時期はいつにするか、4月から幼稚園に入園する長女、夫の仕事、いろいろ考慮して、8月に決めました。
あと5カ月。
カウントダウンの始まりです。