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【15:43】 ◆ 小峯の部屋 快斗が走り込んでくる快斗 「どう、小峯ちゃん!」小峯 「一応、映像取り込んで拡大・解析したけど、これでいいの?」快斗 「やっぱり同じだ。」小峯 「ワオ! 何で快斗さんがそれ持ってるワケー?」快斗 「今朝作業中に拾ったんだよ。どう、これであのボックス開くと思う?」小峯 「ん~、なんとんも言えないわねぇ。」 その鍵を3Dスキャンにかける小峯小峯 「この鍵は最新って言うよりもまだ研究段階なの。だから数自体存在しないから、確率としては高いと思うんだけど、差し込んでみないことには……」快斗 「そっかぁ」アスカ 「そーゆーことならオレに任せろっ!」快斗 「うわ! アスカ! なんでここに!?」小峯 「実は小さじがね……」アスカ 「誰でもないカイトの頼みだもん、アタシがやらなきゃ誰がやるのよん♪ ニヒヒヒヒィ」快斗 「オレは紗那弥さんに連絡しようと……」アスカ 「いーからいーから!」小峯 「あんたウチのシャワー勝手に使ったわね……」アスカ 「細かいこと気にすんなって、オレとオマエの仲じゃねーかー。な? コミネ!」快斗 「いつの間にこういう関係になったの?」小峯 「隙を突かれたわね。」アスカ 「じゃなぁ~!!」快斗 「・・・。」小峯 「・・・。」快斗 「とんでもないことにならなきゃ良いけど…」小峯 「私はヤバイ臭いプンプン感じてるワ。」快斗 「…やっぱり??」着信音 「お、さっそく舎弟からメールだわ。」◆ 電気街 道路 紗那弥のヘッドセットが鳴る ♪プップー紗那弥 「こちら紗那弥」快斗 「快斗です! 朝電話で話した鍵のことなんですけど…」紗那弥 「ごめん快斗君、その話はまたあとで…」
小峯 「それがねぇ、なんとあのリアボックスの鍵だったのよ~。」紗那弥 「なんですって!?」小峯、キーボードを叩きながら小峯 「あのマークも入ってるし、差し込み口の形状も…」 画面上では「MATCH!」の文字小峯 「なんとピッタリなのよ。とはいえ、差し込み口が同じなだけで、中の液体の濃度まではわからないんだけど…」紗那弥 「わかったわ、スグに取りに向かわせるから…」斗 「それが・・・。」 なんですってー! アスカがぁ!? 快斗と小峯、あらかじめ頭から外して遠ざけていたヘッドセットを装着し直し、 「おそらく今、そっちに向かっているんじゃないかと…」 紗那弥の前方に、突然、脇道からバイクがドリフトしながら侵入してくる ターゲットのバイクも慌てたらしく蛇行した。 TV画面にもハッキリと映っている快斗 「到着したみたい…だね。」画面には、アスカが乗っていると思われる白いMT-25が、先頭をきって蛇行している小峯 「ん? アレはもしかして・・・。」 走行中の紗那弥のヘッドセットに声が聞こえる 「テメー、こんなオモロイこと1人占めしてんじゃねーぞ!」紗那弥 「ちょっと、アンタなにする気よ!? お願いだから邪魔しないでよね!!」小峯 「ちょっとアスカ! アンタそれ私のバイクじゃないのよ!」アスカ 「ぃ、ぃゃ~、玄関に鍵が置いてあったからさぁ、…よくわかったな?」小峯は部屋のディスプレイに向かって叫んでいる 「わかるわよ! 私の愛車よ、愛車!」紗那弥 「そーゆーの窃盗っていうのよ」アスカ 「堅いこというなって~、ちょっと借りただけじゃんか~」小峯 「私は貸してないわよ! いいアスカ? よくきいて。少しでも傷つけたら、アンタ許さないからね。」アスカ 「わーった、わーった。」小峯 「何よその返事!! 」歩道では、何故か警察の封鎖を通り抜けたらしい マロンが、メイド服のままヅラと萌えメガネを外し、金髪で手を振っている。 その隣のてん子は、胸の前で手を組み、眼を輝かせている。マロン 「姐さん! 頑張ってくださーい! そんな危険運転なんてガキみたいなことするヤツはぶっ殺しちゃってくださーい!!」てん子 「アスカさん、優勝目指して頑張ってくださ~い!」小峯 「ちょっとアンタ、人の話きいてんの!?」アスカ 「きいてるよぉ。文句があんなら紗那弥に言えって、コイツがチンタラやってっから…」紗那弥 「バカなこと言ってんじゃないわよ! 警察が手こずってるからってバイク盗んでいい理由にはならないでしょーが!」 いつの間にかターゲットを追い越し、アスカに並んでいる紗那弥紗那弥 「だいたいこっちには作戦てもんがあるのよ!」アスカ 「じゃぁその作戦とやらで、いつ解決するんだ、ヨッ!」 ガンッ! っと、紗那弥のバイクを蹴る紗那弥 「ギャーーーーー!!」小峯 「ギャーーーーー!!」 バランスを崩す紗那弥 なんとか立て直すアスカ 「ヒャーッヒャッヒャッヒャッヒャ!」」 ものすごく楽しそうに笑っているアスカ紗那弥 「やったわね、コノぉー!!」ガンッ!アスカ 「ギャーーーーー!! んにすんだコラ!」紗那弥 「アンタが来るからメチャクチャになってんでしょーが!!」ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!◆ 小峯の部屋小峯 「ぁ・・・私の愛車が・・・愛車がぁ~~~」 顔面蒼白で凍り付いてゆく小峯◆ 電気街 道路 蹴り合いながらも、中央通り(437)を秋葉原から上野方面に走る3台。 封鎖されているため「不忍通り」との交差点の分離帯をヘアピンカーブのようにUターン。 ターゲットにも強制的にUターンさせるよう、絶妙なライン取りをするアスカと紗那弥。3台は中央通りに戻って逆方向へと進路を取り、フルスロットルでカッ飛ばす。 アスカと紗那弥、チラッとターゲットを見やりアスカ 「ノッてきやがったか」紗那弥 「よっぽど腕に自信があるみたいね」アスカ 「行くぞ!」どこに隠していたのか、いきなりマシンガンH&K MP7を取り出し、撃ち始めるアスカ。紗那弥はその弾丸をかわしながら、銃FN ファイブセブンで応戦ターゲットは2台に挟まれた状態。左手前方にはアスカの白いMT-25右手には紗那弥の黒いVFR800F 銃撃にサンドイッチされて減速できず、走り続けるしかないターゲット撃ち合いのさなか、カウルやヘッドライトに被弾し、3台のバイクが見るも無惨な姿になっていくMONSTERのRバックミラーが吹っ飛んだとこで紗那弥のファイブセブンが弾切れ一時後退 空のマガジンを捨て、新しいマガジンを差し込む右手はアクセルを握っているため、左脚の膝裏に銃を挟み、ガチャッっと弾を装填する ターゲットはチラチラ紗那弥を振り返り、アスカと併走している 優位に立っているアスカに同調することで優越感を味わっているようだ◆ 小峯の部屋 TV中継 ヘリコプターからの映像キャスター「このように秋葉原電気街ではバイクが銃を乱射しながら疾走し・・・」ボロボロになった3台がアップで映る アスカ気配を感じたのか、上空を見上げ、ヘリに向かって掃射カメラが打ち抜かれ、退避するヘリ小峯 「ワタシノアイシャガ・・・」泡を吹いて倒れる小峯 「…… (^□^;) 」◆ 電気街 道路 アスカが弾切れになり、マガジンを入れ替えている間に紗那弥フルスロットル。3台が並ぶ。 アスカ、装填が終わり真横に向かってフルオート掃射。ターゲットと紗那弥の目の前に弾丸のラインが現れる。アスカの腕は真横から後方へと向きを変える。 紗那弥とターゲットが減速。紗那弥はターゲットと並ぶが、それでもターゲットよりも後方に位置することを余儀なくされる。紗那弥はタンクを抱え込むように低い姿勢を取り頭をヘッドライトよりも前に出し、銃を持った左手をアスカに伸ばす姿勢を取っている。 徐々に3台の差が開いていく。紗那弥、狙いを定めて撃つ! 「よし!」 アスカの目がキッ! と何かを捕らえる。掃射をやめるアスカ。 紗那弥が銃を捨てる。同じくアスカもマシンガンを捨てる 一気にスロットルを全開にするアスカと紗那弥。 その挑戦を受けたかのように、ターゲットもアクセルを開ける。徐々にMONSTERがリードしていく。その後を追う2台 「今よ! 放水開始!」 脇道に待機していた消防車から放水その中を走り抜ける3台MONSTERのエンジンから煙が出始め急減速その両脇をMT-25とVFRが勢いよく抜いていくMONSTERはエンジンからカタカタと音を立てて停止した。追い抜いた2台は万世橋付近で、 紗那弥は後輪をスピンし、アスカは前輪をロックし、ジャックナイフで後輪を浮かせて、それぞれ方向転換。ターゲットに向かっていく バイクから降りたターゲットは総武線沿いにソフマットの裏手へと走っていく。紗那弥は飛び降り、それを追う。乗り捨てられたMONSTERが倒れ始める。アスカは車体を滑り込ませ、MONSTERのリアが地面に激突するのを防ぐ。傾いたMONSTERは、地面との間にMT-25を挟むことで転倒を免れている。アスファルトを数メートル転がったアスカは、例のキーを手に、MONSTERを起こしてスタンドを立てる。 SAT隊員に連行されるターゲット。MONSTERとは正反対な、なんともさえない若い男だ 「さてと、何が入っているのかな~??」紗那弥がアスカを目にし、 「待ちなさいアスカ!」アスカ 「なんだようっせぇな、この鍵を持ってきてやったのはオレなんだぞ! それにC4だったら開けなきゃどうしようもねーんだろうが。冷凍処理する時間なんてなえぞー?」紗那弥 「違うわよ」アスカ 「??」紗那弥 「全班、配置につきなさい!」
アスカを遠巻きに囲むSAT隊員達アスカ 「な、なんだよ・・・」紗那弥 「さ、いいわよ、開けなさい。」アスカ 「・・・。」 な~んか納得いかないまま鍵を差し込むアスカ BOYOOOOON!!アスカ 「んゴふッ!」スプリングのついたボクシンググローブが、クラッカーと同時にアスカの顔面を直撃する 「ぎゃははははははははは!!」 紗那弥は腹を抱えて笑っているアスカは、頭の上に星が舞い、目がグルグル回った状態で、尻餅をついている 「ぎゃははははははははは!!」 紗那弥、ひとしきり笑うと無線のスイッチを入れ紗那弥 「小峯ちゃん、舎弟くんからの情報提供、感謝するわね! ……あれ? 小峯ちゃん? 小峯ちゃん?」快斗 「快斗です。しばらくそっとしといてあげてください……(^^;)」小峯 「…… 」【20:14】 ◆ 快斗の部屋 テーブルにはデリバリーの中華その横でアスカに包帯を巻いたり、消毒薬のを吹きかけている快斗 「クッソー! 紗那弥のヤロー、中身が何なのか途中から知ってやがったなんて……絶対許さねー! ィテテテテテ・・・」小峯、豚まん を頬張りながら 「わらひはあーわおひゅうわわいあお!」 訳 「私はアンタを許さないわよ!」 「しょうがねーだろ? 相手がバイクだったんだから!」小峯 「だったらSATのVFRかっぱらえばよかったでしょーが!」アスカ 「アタシャあーゆー小回りの利かないプロレスラーみたいなバイク好きじゃねーんだよ」小峯 「だからってなんで私の持ってくのよ!」アスカ 「警察が修してくれるって言ってんだからいーじゃねーかよ……」快斗 「ほら、ジッとしてろよ。」アスカ 「大丈夫だって、こんなの傷のウチにゃ入んねぇって」快斗 「おとなしく言うことをきけよ。ちゃんと手当てしなきゃ、女の子なんだから!」アスカ 「・・・わかったよ・・・」アスカに消毒薬をかける小峯 「えい 」 「ぃいってぇーーーー!! 何すんだコラ!」小峯 「それはアタシのセリフよ。ヒトの愛車を傷物にした極悪非道女。えい 」アスカ 「うわ!」小峯 「えい 」アスカ 「やめろっ!」小峯 「えい 」アスカ 「しみるっ!」小峯 「えい 」アスカ 「ぉわぁーーー!!」快斗 「まったく…。」 ♪ピンポーン快斗 「はーい」 ドアを開けるカイト憂希が立っている 「はい、忘れ物。」Lovely Pizzaの、デリバリーのジュースである。DOUBLE-GULPサイズのカップにストローがささっている。パッケージには「Caf-Punch!」の文字。反対の手には、ピザが3枚ほど入った袋をぶら下げている快斗 「ぁ…そうだった…」憂希 「もぉ~、ずっと待ってたんだからね…」快斗 「ごめん! お詫びと言っちゃナンだけど、中華とったから一緒にどう? 小峯ちゃんもいるし」憂希 「ホント? いいの??」快斗 「もちろん」憂希 「それじゃ、お言葉に甘えちゃおうかな♪」快斗 「どうぞどうぞ」 快斗、リビングに戻ると、小峯のクチに豚まん をいくつも押し込んでいるアスカ。アスカの包帯をめくり消毒薬を吹きかけてる小峯アスカ 「これでどうだ! オラー! !」小峯 「んぐぐぐぐぐ! 」アスカ 「ぃ! いてっ! しみるっつんだよ!! !」快斗 「・・・。」憂希 「おじゃましまーす」アスカ 「ん??」
小峯 「ガァ、グフギヒャン(あら、憂希さん)。」憂希 「どもー。……あれ、快斗くん知り合いだったんだぁ?」快斗 「え?」憂希 「今日デイジーに来てましたよね」快斗 「な、なんだって……。」憂希 「??」快斗 「ぉぃアスカ、いつデイジーの会員になったんだよ」アスカ 「さ、さぁ~、いつからだろうねー??」憂希 「え? じゃぁ、会員じゃないの!? 困ります勝手に入られちゃ!」アスカ 「そう興奮すんなって~。バレちまったら仕方ねーな。ま、これからもちょくちょく行くからヨロシクな!」憂希 「ちょっと快斗くん、なんなのよこの人は!?」
アスカ 「カイトの嫁だ」憂希 「・・・なんですってぇー!?」快斗 「ち、違うよ憂希ちゃんコイツは先輩の知り合いで、ただの居候……」憂希 「いそーろー!? ってことはナニ? 一緒に住んでるワケ!?」快斗 「ま、そういうことにはなるんだけど……」憂希 「ホントなの小峯ちゃん!」小峯 「それはもぅ毎日毎日、モノスゴイわよ。」憂希 「モノスゴイ……!?」
快斗 「あの、憂希ちゃん、これにはいろいろとわけがあってね」深刻な顔つきになる憂希快斗 「ゆ、憂希ちゃん??」憂希 「ごめんね快斗くん、私、気付いてあげられなくて……」快斗 「え??」憂希 「言いにくいことなのはわかるよ。でもね、私には正直に教えて欲しい」快斗 「しょ、正直に……と言うと」憂希 「心の準備はできたから」快斗 「じゅんびって、えっと……」 憂希、深呼吸して憂希 「快斗くん」快斗 「は、はい……」憂希 「余命はあとどのくらいなの?」快斗 「死なないよ!」憂希 「ウソよ! だってそんな浮き世離れした理由でもないと、快斗くんとこーんな人が一緒に住むなんてオカシイじゃない!!」快斗 「だからそれは」憂希 「あ、わかった! ボランティアか~」快斗 「ん~~~……」憂希 「じゃあ何かのガマン大会にエントリーしたとか? この女と一年間一緒に住めたら100万円とか!」快斗 「だったらまだよかったんだけどね 」憂希 「それじゃいったいなんの罰ゲームなの!?」アスカ 「待たんかコラ。なんだ罰ゲームって」小峯 「あれがフツーの反応よ」アスカ 「なに!」小峯 「えい 」アスカ 「うぎゃー!!」快斗 「話すと長くなるんだよね……実は」憂希 「いや待って。3日間ちょーだい。絶対当てるから」アスカ 「勝手に人をクイズにするな」小峯 「えい アスカ 「うぎゃー!」快斗 「あのね憂希ちゃん」憂希 「自分で答えを導き出したいの。そうでもしないと私、理解も納得もできなさそうだから。じゃ」快斗 「あ、ちょっと、憂希ちゃーん!」 憂希、出て行く小峯 「やったー、ピザGET~。オーブン借りま~す」 「ぉぃ小峯待て、コレも一緒に……」小峯 「えい 」アスカ 「うぎゃー!」 快斗、にぎやかな2人を横目に快斗 「理解と納得……オレもまだ、できてはいないんだけどな…… 」ぬる~いPunchをストローですする快斗であった (第4話『Tragedy of teaspoon』完。)




