幕no内弁当! -6ページ目

幕no内弁当!

秋葉原で「なんでも屋」を営む桐嶋快斗の日常を、台本形式でお届け!
 
この物語はフィクションです。登場する人物/団体/名称等は全て架空であり、実在するものとは一切関係ありません。
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【10:45】    快斗の部屋リビング依頼相談用のソファーセットカジュアル素材のブラックスーツ姿の男。室内にもかかわらずハットを被ったまま座っているギョロ目の依頼人。軽く握った左右の拳が膝に添えられている。ローテーブルを挟んでソファーに座っている快斗。記入された依頼書に、穴が開くんじゃないかというほど視線を注いでいる。    その隣でアスカは腕と足を組み、無言で様子を見つめている。【11:30】    快斗の背中が少し丸くなったように見える    気のせいだろうか……【12:50】    アスカがスマホを耳に当てているアスカ  「あ~、もしもし? えっとー、ハーフ&ハーフで、テリヤキとシーフードのLが1枚とぉ、山菜スペシャルとラブリーメキシカンのLも1枚。PunchのDouble-Gulpを3つ。アップルパイをカスタードで5個と、チキン盛り合わせ2つ。ぁ、あとラーメンサラダ大盛り1つ。ピザにはトマトトッピングで。・・・はーいどーもー」電話を切ってテーブルを挟む2人を見る。    変化なし【13:48】    ストローでパンチを飲みきるアスカ。    ZZZZZ……ZZという音だけが室内に響く。ギョロ目は相変わらずギョロ目だ。快斗はA4ペラ1の依頼書に目を通している。僅かに眉間に力が入っている気がする。気がするだけだが……【16:20】2人が口にしなかったため残ったピザを温め直したアスカ。キッチンから移動せず、立ち食いしながら2人を見ている小峯   「ほんとだ。」アスカ  「だろ」小峯   「朝からずっと?」アスカ  「ああ」小峯   「ふーん。じゃ、ごちそさま-。」アスカ  「おう」パンチを片手に、帰る小峯【20:03】アスカ  「お??」動きがあった。    快斗が目を閉じ、ソファーの背もたれに体重を預ける。力のこもった眉間のシワが天井を仰ぐ。    体勢を前傾に戻し、依頼人を見る。が、すぐに手元の依頼書に視線をズラし、快斗   「もう1度お話を整理したいんですが、」ギョロ目 「はい」アスカ  「(整理もナニも、まだ一言しか聞いてねーじゃねーか)」心の中で毒づくアスカ快斗   「本日の依頼というのは……」ギョロ目 「はい。実は私、M87星雲に帰りたくて」快斗   「・・・・・・・・・・・・。」【23:31】    風呂上がりのアスカ。タンクトップとパンツのみで冷蔵庫から缶ビールを取り出す    プシュッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクップハァ~~~    首からさげたバスタオルで髪を拭きながら、リビングに目を向ける    ギョロ目のいなくなったソファー。ローテーブルを挟み、向かいのソファーに座ったままの快斗    やはり手にはペラ1の依頼書    やや首を傾げて、まだずっと見ている快斗   「ん~~~~~……」アスカがボソッとつぶやくアスカ  「マジメか」第6話『Serious Talk』完。