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幕no内弁当!

秋葉原で「なんでも屋」を営む桐嶋快斗の日常を、台本形式でお届け!
 
この物語はフィクションです。登場する人物/団体/名称等は全て架空であり、実在するものとは一切関係ありません。
※許可のない転載は厳禁です

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◆ 電気街ティッシュを配っているてん子てん子  「よろしくお願いしまーす。お願いしまーす。お願いしまーす。」
持ちの最後の1個を受け取って貰ったてん子てん子  「すごい、あっという間でした」
快斗   「辛かった?」てん子  「いえ。でもまだ笑顔が上手に作れなくて……」快斗   「大丈夫。それはもっと後で考えよう」
てん子  「……はい」快斗   「それじゃ次は、ティッシュの位置を意識してみよう」てん子  「位置?」
快斗   「ティッシュを、相手が下を向かなくても目に入るように1歩先くらいに前出す。人が多いから高さは相手の胸の辺りがいいかな。」
てん子  「分かりました。……なんか、ウマの目の前に吊すニンジンみたいですね♪」   「・・・そ、そう。そんな感じで・・・。」
【14:10】 ◆ 秋葉原署付近 ガード下 『どんぶり屋』店内
弓削巡査 「ここからレジまで歩いて、伝票を置いたと思ったら、走って逃げたそうなんです」
オヤジ  「ええ、そうなんです」紗那弥  「計画的じゃないのかしら?」オヤジ  「と、言いますと?」
紗那弥  「店内はガラガラなのに、わざわざこの1番奥の席を選んだわけですよね?」オヤジ  「お客は他に2人でした。」
紗那弥  「例えばですけど、最初から無銭飲食が目的だったとしたら、1番逃げやすい出入り口側に座るはずです」弓削巡査 「なるほど」
オヤジ  「でも、その席は来店したときも空いてました」弓削巡査 「なるほど」紗那弥  「食べ終わってから財布がないことに気がついて、逃げることを決めたのかしら」
オヤジ  「そのとき店にいた2人のお客は、入ってきたときから周りをチラチラみてて気持ち悪かったと言ってましたが」紗那弥  「ってことは、やっぱり……」
アスカ  「計画的食い逃げに間違いないな」紗那弥      アンタ、なんでこんなとこにいんのよ!」弓削巡査 「お友達ですか?紗那弥  「んなわけないでしょ!」弓削巡査 「申し訳ないが、部外者の方は口を出さないでいただきたい。それと、ここで見聞きしたことは絶対に口外……」アスカ  「店内を見渡せる奥に座ったのは、この状況の全てを掌握したいという独裁者志向が強いからだ。自分が主導権を握っているような快感を得たかったんだろう。」
紗那弥が頭を抱えているアスカ  「1番奥の席が空いてれば、店はどこでもよかったはずだ」弓削巡査 「こら君! 捜査を攪乱するつもりか! 公務執行妨害で逮捕するぞ。いいか、これからこの紗那弥元警部補が名推理を……」
        弓削巡査を手で制す紗那弥紗那弥  「無駄よ」弓削巡査 「しかし」アスカ  「アタシャ捜査に参加する気なんかねーよ」弓削巡査 「じゃあいったい何を!……というか、どうやって出てきた!?」
アスカ  「これ借りに来ただけだよ」    紗那弥からクロスワード雑誌を取り上げる紗那弥  「ちょっと!!」
アスカ  「あんな汚ぇ部屋にいるんだ、これくらい置いてけっつーんだよ。オマエってホンット気が利かねえな」
紗那弥  「帰しなさい!」アスカ  「ヤ~なこった~。それと、ついでに少しでも解決に役立ちゃぁ手榴弾の無駄遣いも減るかと思ってよ」
紗那弥  「今ココで爆破してもいいのよ」弓削巡査 「ヒエッ!」オヤジ  「こ、困りますよ! この店、借り物なんですから!!」紗那弥  「いえ、じょ、冗談ですわよ! ぉ、オホホホホホホホホホホホ……。」
アスカ  「・・・。」紗那弥  「・・・。(ゴホン。)で、他には何かわかったワケ?」アスカ  「まずはプロファリングだ」
弓削巡査 「なんだってぇ!?」オヤジ  「oh! 本格的!!」アスカ  「(誰かのモノマネをしながら)犯人の性格がわかればー、事件後の足取りも……自ずと……見えてくる。こうしてー犯人の座った席に座りながらー・・・。」
オヤジ  「座りながら?」アスカ  「おいオヤジ」オヤジ  「へ、へい」アスカ  「ヤツはココでなにを食ってたんだ」紗那弥  「アンタまさか」
オヤジ  「特上天丼です 」アスカ  「よし、それ持ってこい」紗那弥  「・・・やっぱり(_ _;)」オヤジ  「少々お待ちを!」
    厨房に駆け込む店のオヤジアスカ  「おい、」弓削巡査 「え?」
アスカ  「オマエもヤルか?弓削巡査 「な、なにをだ」    アスカ、割り箸を割りスカ  「プロファイリング」
弓削巡査、お腹が鳴る紗那弥  「・・・はぁ。」◆ 電気街てん子  「すごぉ-い! 全部なくなちゃいましたー!!」
マロン  「やったね!」快斗   「ほらね? いくつか意識するだけで全然違うでしょ?」てん子  「なんか、楽しかったです!」
マロン  「最後の方はちゃんと笑顔で配れてたしね」てん子  「ぇホントですかぁ?」マロン  「本当よ♪」てん子  「自分じゃ全然気がつかなかったデス」
快斗   「気がつかないウチに笑顔になってたんなら大成功じゃないか。よかったね」
てん子  「ハイッ!」快斗   「もうお店に戻るの?」マロン  「ええ。快斗さんも行くんでしょ?」快斗   「えーっと、ど、どうしようかな」
てん子  「田間守さんも店に寄るように言ってたし」マロン  「お茶くらいおごらせるからさ!」
快斗   「う、うん……」マロン  「それじゃぁ決まり!」2人   「ねぇ~♪」快斗   「ぁ・・・ぁぁ・・・;」
【14:31】 ◆ どんぶり屋眉間にシワを寄せた険しい顔で特上天丼を食べ終
        わったアスカ、爪楊枝をくわえている。店のオヤジがその顔を恐る恐るのぞき込み
オヤジ  「……で、なにか……わかりましたか?」アスカ  「いや。ハッキリしたことは、なにも」オヤジ  「そ、そーですか。ダメですかぁ」
紗那弥  「・・・・・・・・・・。」アスカ  「だが何かがココ(のど元)まで出かかっているのも確かだ」弓削巡査 「本官もです」
オヤジ  「犯人の手がかりとか!?」アスカ  「そーかもしれない。……し。そーじゃないかもしれない」弓削巡査 「激しく同意」
紗那弥  「・・・・・・・・・・。」オヤジ  「それじゃぁ、やっぱり泣き寝入りするしか・・・」アスカ  「キターッ!」
オヤジ  「え!?」アスカ  「キタキタキタキタ、アタマの中で何かがカタチづくられていく!」紗那弥  「・・・・・・・・・・。」
アスカ  「ダメだ、情報が足りない……」オヤジ  「ど、どーすれば!?」アスカ  「オヤジ!」オヤジ  「へ、へい!」
アスカ  「海鮮丼だ!」オヤジ  「へ?」アスカ  「海鮮丼で手がかりが掴めそうだ!」オヤジ  「へ、へい!! 只今!!」
弓削巡査 「こっちも頼む!」紗那弥  「ユ、ゲ、……」弓削巡査 「操作の一環ですから」紗那弥  「・・・・・・・・・・アホらし。」
アスカ  「大盛りだぞ!」オヤジ  「へいぃ!!」【15:13】 
◆ メイドカフェ 『めいどりあん』ホワイトと薄いピンクの店内        電気街を上野方面に進み、オフィス街に入った所
        を線路側に曲がり、道を1本入ったところにあるビルの3階である
マロン  「お待たせ致しました♪ 主人さま」快斗のテーブルにアイスコーヒーを置くマロン
快斗   「ぁ……オレには普通でいいんだよ? お客さんじゃないから……」マロン  「んもぉ~、せっかく来たんだからぁ、少しくらいココの空気味わってってくださいよ~♪」
快斗   「ぁ、ああ。ありがと……。」マロン  「田間守さんがね、今日は好きなだけ飲んでってくれって、じゃ♪」
快斗   「大丈夫だよ、これ1杯で帰るから……」マロン、仕事に戻る
快斗   「どーも苦手だな、この雰囲気……」    店内を見渡す快斗ふと、あるテーブルに目を留める        てん子がトレーにグラスをいくつも乗せ
        オタク系の男の座っているテーブルに、危なっかしい手つきで置く
快斗   「危ない!」    言うが早いか、案の定、男にドリンクをこぼしてしまうてん子てん子  「きゃぁー! 冷たい!!」男    「冷たいのは僕!」てん子  「す、すみません!」 
男    「こら! お前なにしてくれてんだよ!」
てん子  「申し訳ございません……」男    「どーすんだよこのパンツ。ビショビショで乾いたらベトベトになるだろうが!」
てん子  「ご、ごめんなさい……」マロン  「申し訳ございませんお客様、今すぐに……」男    「お客様?? ここはメイド・カフェじゃねぇのかよ!どんなときでも『ご主人様』を忘れるな、このクソメイド!」
        男がマロンを突き飛ばすマロン  「きゃっ!」    マロンに駆け寄る快斗
快斗   「大丈夫? マロンちゃん!」マロン  「なにすんだよこのド変態!!」
        立ち上がるマロン        同時に何かが落ちる1つは萌えメガネで、もう1つは、
男    「へ? か・・・かつ・・・」マロン  「ヅラかぶって仕事しちゃぁいけねぇっつーのかよ!」
        そう、カツラであった。    中身は、ベリーショートの金髪
マロン  「ぁあ!?」    快斗を押し退け、男に掴みかかるマロン
てん子  「きゃぁー!!」男    「キ、キミ! ご主人様に対して、そ、その態度はなんだ!?」マロン  「誰がご主人様だ、このキモデブメガネ!!」
男    「キ、キモデブぅ!?」てん子  「ごぉーめぇーんーなぁーさぁーいぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
わんわん泣いているてん子快斗   「しょうがないなぁ、もう……。」    携帯を取り出す快斗
◆ どんぶり屋    海鮮丼を喰らっているアスカ
オヤジ  「どうですか?? 何か進展はありましたか!?」アスカ  「んーーーーーーー。」
紗那弥  「……あるわけ無いでしょ、なにも考えてないんだから。」アスカ  「んーーーーーーー。犯人は……」
オヤジ  「は、犯人は!?」
        紗那弥のケータイが鳴る紗那弥  「はい篠原。あ、快斗君ちょっと聞いてよ、アイツったら・・・」
アスカ  「飯を食って食欲を満たした人間は次の欲を満たそうとする」オヤジ  「なるほどぉ!」
紗那弥  「え? ケンカ!?」アスカ  「野郎の場合は、まず性欲だ」弓削巡査 「ですね」
オヤジ  「やっぱりそうなっちゃうかねぇ……」    弓削巡査、オヤジをキリッ! っと見て頷く
紗那弥  「で、場所は?」アスカ  「目撃者から聞いた容姿を分析するとだな、支配・征服を伴う性欲だ」
オヤジ  「うんうん!」アスカ  「その結果、導き出される場所は??」オヤジ  「・・・・・どこです??」
紗那弥  「『めいどりあん』!?」アスカ  「よし、行くぞ!」    どんぶりと箸を持ったまま店を走り出るアスカ
        追いかけるオヤジと弓削巡査無線で連絡しながら走る
紗那弥  「全班! 至急、メイドカフェ『めいどりあん』に急行!」アスカ、走りながら海鮮丼をたいらげ、
アスカ  「おい、オヤジ! 次はかき揚げ丼とうな丼だ!」走りながら丼を渡す
オヤジ  「りょ、了解~!」空のどんぶりを持ってお店に戻る弓削巡査
弓削巡査 「こっちは任せてくださいー!」伝票をつけながら店に引き返すオヤジ
    アスカと紗那弥の2人は、「めいどりあん」に向かって走っている紗那弥  「何でアンタが『めいどりあん』に向かってるのよ!」
アスカ  「だって金持ってねーもん。」紗那弥  「無銭飲食したワケぇ!?」アスカ  「だぁ~から、そーならないようにちゃーんと領収書は『秋葉原署』宛って言っといたから。」
紗那弥  「こんな状況じゃなければ間違いなくアンタを撃ってるわ」アスカ  「だろうな♪ ケーサツって大変だな!」
◆ めいどりあん男    「ぼ、僕はご主人さ……」マロン  「毎日毎日、テメーみてぇなド変態、好きで相手してると思ったら大間違いなんだよ!」
    他の客は店の外に逃げ出しているが、物好きな数    人が遠巻きに見ている従業員(メイド達)は目を赤らめてはいるが、マロンの言葉に、パチパチと拍手を送る者もいる
男    「客に対してそ、そんな暴言吐いて、ぃ、いいと思ってるのか……」マロン  「オマエはご主人様なんだろ!? だったら言うこときかしてみろや!! デブ! メガネ! ド変態!! 手がアブラっこいんだよ!!」
メイド達、大喝采  「ぉ、終わりだ……。ウチの店は……終わりだ……。」    そこへ、勢いよくドアを開けて入ってくるアスカ
        と紗那弥  「おとなしくしなさい! 警察よ!」快斗   「紗那弥さん!」男    「た、助けてぇー!!」
紗那弥  「はぁ!?」男    「メイドさんに襲われてるんですぅー!!」マロン  「んだと!? 先に手ぇ挙げたのはテメーだろゴルァ!」
男    「ヒィーーー!」紗那弥  「・・・。状況はだいたいわかったわ」紗那弥、マロンの方へ歩いていく
        アスカは入り口の辺りに寄りかかって様子を見て
        いる。割り箸を持ったまま……紗那弥  「とにかく、店から被害届けが出てるから、とりあえず署まで来てくれるかしら。」
男    「ショって、警察署ですか?」紗那弥  「そうよ。話はそこで聞くわ。」男    「ぃゃ、それは、ちょっと……」紗那弥  「何かやましいことでもあるのかしら?」
男    「そ、そいうわけじゃないんですけど……」マロン  「クッソイライラすんなこのオッサン!」男    「僕まだ23なんですけど……」マロン  「言いてぇことがるならハッキリ言えよ!」
メイド達、拍手快斗   「なんだろ、この一致団結は……」どんぶり屋のオヤジが駆け込んでくるオヤジ  「待たせたね、アスカ捜査官」
紗那弥  「アンタいつから捜査官になったのよ。 あれ? 弓削巡査は?」オヤジ  「店で『幽体離脱操作法』ってのやってます」
紗那弥  「あ い つ ……」ヤジ  「はいこれ、かき揚げ丼と鰻丼だよ」アスカ  「お~、さんきゅぅオヤジぃ!」
紗那弥  「まさか、ここで食べるつもりじゃないでしょうね!?」アスカ  「いーじゃねーか、オマエの仕事っぷりを見学しながらいっただっきまぁ~す」
紗那弥  「ったくアンタって人は……」オヤジ  「あ!」紗那弥  「申し訳ありません、捜査は戻ってからスグに再開しますので……」
オヤジ  「そいつです!」紗那弥  「え?」オヤジ  「だからそいつです! 食い逃げの!!」
男    「ぇ?」紗那弥  「ぇ」アスカ  「(パク)」たんに出口に向かって走り出す男紗那弥  「チッ!」
        男、通路にいるメイドを突き飛ばすメイド1 「きゃー!」メイド2 「きゃー!」メイド3 「きゃー!」
てん子  「えーん!」紗那弥  「待ちなさい!この・・・性根の腐った気弱なド変態!!」    すっかりド変態と呼ばれることになった男
        「どんぶり屋」のオヤジも突き飛ばし階段を駆け下りるそれを追う紗那弥
快斗   「なにやってんだよアスカ! オマエも追いかけろよ!」アスカ  「そんなの疲れるだけだってぇ」
快斗   「紗那弥さんと一緒に来たんだから最後まで協力しろよ!」アスカ  「わーったよ」
快斗   「早く!」アスカ  「そぉ焦るなってぇ。あーゆーマヌケを相手にするときには、ちゃ~んとヤリ方ってモンがあるんだよ。」
快斗   「やり方??」アスカ  「マヌケにゃできないことをすりゃいーんだよ。」快斗   「できないことって……?」
アスカ  「そうねぇ、例えばぁ……」快斗   「たとえば?」オヤジ  「……あ! まさか!?」」◆ めいどりあん
        店の入っているビル1階入り口階段を駆け下りてくる男        そのすぐ後ろを追いかける紗那弥
        男がビルを出て、前の道を走り出したその瞬間        バリィィィィィィィィィンッ!!
が立ち止まり、頭上を見上げる        「めいどりあん」の窓ガラスが外側へ砕け散って
        いるのが見える        飛び散るガラスの破片の中から見えたのは、どんぶりと箸を持った・・・
んどごぉっ!!アスカの足の裏だったデザートブーツが顔面にめり込む    仰向けにぶっ倒れる男
        パトカーが次々に到着する紗那弥が出てくる
紗那弥  「ちょっと! ここは東京よ! 日本なの!! 戦地ならともかく、香港でもないのよ!!」
アスカ  「でも捕まえたろ?」紗那弥  「あのねぇ!」アスカ  「少なくとも役には立ったと思うけど」
紗那弥  「・・・そのド変態よりはね。」男をうつ伏せにし、背中でアグラをかいているア
        スカアスカ  「座り心地の悪い……座布団より役に立たねぇなコイツは」
    そのままかき揚げ丼を喰らうアスカ脇に立って頭を抱える紗那弥
【19:28】         ◆ 快斗の部屋    さすがは警視庁の現場修復班である
        キレイに元通りの部屋になっている紗那弥  「今日は本当にごめんね。」
        テーブルにはチャイナのテイクアウトBOXが並んでいるアスカの姿はない
快斗   「いえ、部屋も無事に戻りましたから。」紗那弥  「つい、カッっとなっちゃってさ。最近はそんなことあんまりなかったんだけどねぇ。」
快斗   「……前はよくあったんですか?」紗那弥  「まぁチョイチョイね~。服買いに行ったときに『どのカラーにしますか?』って聞かれて答えたら『そのサイズではそのカラーは品切れです』って言われたときとかぁ、自宅でトイレに入ってるときに郵便局員にインターホンとノックと声掛けをずーっと続けられたときとかぁ、態度がなってないテレアポ業者んとこに住所調べて行ったりとか。」
快斗   「全部手榴弾で爆破したんですか?」紗那弥  「ヤだわ快斗君、そんなワケないじゃな~い! ちゃんとチャフグレネードやC4も使ったわよ」
快斗   「・・・。」紗那弥  「ウソよ、もぅ、本気にしないで。」快斗   「は、はぁ。どこまでが・・・・・・だろう・・・。」
紗那弥  「で、いつまで一緒にいるつもり?」快斗   「え?」紗那弥  「アスカよ。勝手に居候されてるわけでしょ? 迷惑だったら私が追い出してあげることもできるわよ、国外へ。」
快斗   「……いや、そーは言っても、行くトコ無いみたいですし、もうしばらく様子を見てみようかな……と……。」
紗那弥  「そ。」快斗   「紗那弥さんは?」紗那弥  「そうねぇ、私の仕事の邪魔にならなきゃ、少しの間は様子見ようかしら。」
快斗   「よかった、これでやっと落ち着いてこの部屋で生活できます。」紗那弥  「もう、大袈裟ねぇ。」快斗   「……。」
バタンという音紗那弥  「やっと上がったみたいね」
風呂場に向かって声をかける紗那弥紗那弥  「アスカ! アンタ何時間シャワー浴びるつもり? 冷めちゃうわよ! せっかく私が買ってきてやったんだから、さっさと食べちゃいなさいよ!」
アスカ  「わーったよウッセェなぁ、今行くって。」冷蔵庫に向かうアスカ
アスカ  「お、いい匂いだなぁ。焼きそばはエビか? 五目か? 酢豚にはちゃんとパイナップル入ってるだろーな? あ、エビマヨは食っていーぞ、アタシャエビチリ派だからさ♪」
アスカ  「お、いい臭いだなぁ。焼きそばはエビか? 五目か?酢豚にはちゃんとパイナップル入ってるだろーな?ぁ、エビマヨは食っていーぞ、アタシャエビチリ派だからさ♪」
紗那弥  「・・・・・・・・・。」快斗   「・・・・・・・・・・。」冷蔵庫からビールを取り、濡れた髪を拭きながら
ビールを飲んでいるアスカソレを見て固まっている快斗と紗那弥アスカ  「ん? どした?」
アスカが身につけているのは、白いおパンツ、首にぶら下がっているバスタオル……のみ。
カチッ    ドッカーーーーーン!
五目焼きそばを頭からかぶっている快斗体中まっ黒になり、顔面で酢豚をキャッチしてしまったアスカ
        ススだらけの顔のことなど気にせず、次から次へとチャイナをがっつく紗那弥
快斗   「平和って、なんだっけ・・・。」(第3話『 H.E.I.W.A. 』 完。)