皆様、こんにちは。マックベビーUSAです。
日本の不妊治療クリニックからドナー卵で作った凍結受精卵が米国クリニックに移送されてきました。
日本で採卵されたドナー卵ということでいろいろな問題があったそうで、クリニックの院長から他の病院で移植をしてほしいと言われたそうです。
弊社も心当たりある日本の病院に引き取っていただけないかどうかご相談しましたが、どこもがうちもそれは厳しいですとの回答でした。
日本のクリニックに移植を断られてしまった受精卵は、遠い米国のクリニックでお迎えすることになりました。
米国のクリニックでは不妊治療の患者様を引き受けるということは、問診、不育症の検査、ドナーさんの採卵、卵子と精子の受精、着床前診断、ご移植、そしてご妊娠10週目までの検診を行い、その後患者様が産科ドクターに移る、この一環の治療を引き受けるということで、途中で放棄するような倫理に反することは絶対にできません。もしそのようなことがあった場合には訴訟問題になります。米国では合法的に卵子提供を行っていますので、クリニックには責任と義務が生じます。
しかし、卵子提供が法律上合法化されていない国で行う場合には、「闇治療」と同じことになりますので、運悪く今回のようなことになってしまうことが起こるのです。
代理出産でも、このようなお話を昨年ご相談を受けました。そのご夫婦は米国で卵子提供を行い受精卵を作り、某日本のエージェンシーのアドバイスのもと、代理出産が合法化されていない韓国へ移送したそうです。その理由は代理出産の費用が安かったからだそうです。韓国の大きな病院の院長が代理母さんを斡旋しているということで2年ずっと待機されていましたが、昨年日本のエージェンシーから連絡があり、パンデミックで規制が厳しくなり韓国の院長は代理母さんはもう紹介できなくなった、直ぐに保管中の凍結受精卵を国外に出さないと破棄されますよ、と言われたそうです。
その日本のエージェンシーには関わりたくないとのことで、弊社に韓国にある受精卵を弊社の米国の病院に移送してほしいとのことでした。
弊社が韓国語の話せる米国の培養士にその韓国の病院とコンタクトをとっていただきましたところ、韓国から受精卵を国外に出すこと自体が違法とのことで、最初の日本のエージェンシーとドクターしか対応しないとのことで、もう「闇治療」の沼になっていました。
合法化されていない国で卵子提供や代理出産を行うということは、何が起こっても表にでないというリスクがあることを自覚されてから治療を受けられた方がいいです。
マックベビーUSA