続いて、被災地での報道機関のふるまい方について、
そして、これからのマスコミについて思うことを綴ります。
歌い手さんや舞台役者さんと同じく、被災地取材の報道機関の方々って、
ひとりひとりの“心”に向き合わなくてはならないと思います。
そして、報道機関の果たすべき仕事は“ありのままの現実”を、
脚色をごく最低限に抑えて伝えるということでしょう。
つまり、取材対象の方々に対して、自然体でいかなくてはならない、
そう、『家族に乾杯』の笑福亭鶴瓶さんや、
『モヤモヤさまぁ~ず2』の三村さん、大竹さんのようなスタイルで・・・ということです。
結果、報道記者は、取材相手の方と同じ空気を吸い、
その方の日常に共感することで、取材された方は記者に対して
信頼するようになり、心を開き、本音をさらけ出すようになって、
最後に・・・“特ダネ”に至るワケです。
今回の関西テレビ、毎日放送、読売テレビ系列の放送局、
TBS系列の放送局に対して感じることは、
特ダネを得ることしか考えていない
という浅ましい意識しかないのでは、ということです。
確かに、マスコミはサービス業でもあります。
ただ、バラエティ番組やドラマでは、利益を大きくあげるために
一般的なサービス業的意識で臨むのは当然ですが、
報道分野では、サービス業意識で臨むのはご法度です。
もちろん、取材現場で報道する記者に対する好感度を上げ、
クオリティの高い報道内容に共感させることで、
そのニュースを伝えるマスコミ機関に対する好感度を上げる
・・・というようなサービス業意識は必要なのかも知れませんが、
それ以外のサービス業意識は、いりません。
僕の個人的意見かも知れませんが、やっぱり足で稼ぐ、
取材対象の人の心を尊重して問いかけつづけ、
特ダネを引き出す・・・・・・地味で根気強い活動が必須だと感じます。
もちろん、そんなスタイルで取材を続ける方もいらっしゃると思いますが、
“ご法度スタイル”が目立つようになった今、
そのような良識あるジャーナリストの存在が、我々一般市民には
少々わかりづらくなっているように感じます。
実際、東日本大震災で被災した各地が落ち着いてから、
僕は休暇を取り、あちこち被災地を巡ってきたのですが、
現地の方々の話は、そのほとんどがマスコミで伝えられないものでした。
取材記者にとって鮮やかに見える“真実”と、
一般市民にとって知りたい“真実”には、
大きな相違点があるようです。
そんな最近の状況に加え、SNSが発達した今、
報道機関の必要性について、見直す時期にきているような気がします。
MAC-21