保育所等訪問支援は子どもの発達を一緒に考える事業です | 作業療法士 佐藤明子のブログ 宮城県仙台市より

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ま~ぶる(株) (体と遊びと暮らしにアプローチ)

こんにちは。

現場×発達支援 作業療法士 佐藤明子です。

 

令和6年度は「保育所等訪問支援」のご依頼が多い年になっています。

 

少しずつですが、この事業が周知されてきたと思いたいのですが、

宮城・仙台は全国的にはまだまだですね。

 

当事業所の保育所等訪問支援のご依頼は、

ダウン症のあるお子様が通われている保育所・保育園・幼稚園・小学校からのご依頼が多いのが

特徴的となっています。

 

 

ご相談の内容としては

・摂食指導

・椅子、机などの環境面の配慮の仕方

・遊び方、関り方の助言

・運動の促し方

・食具、道具の使い方、教え方の助言

・切り替えの仕方

・学習の内容の確認

・やってはいけないことの確認

 

などなどになります。

 

保育所等訪問事業は配慮が必要なお子様が、集団先で過ごしやすく、学びやすくするにはどうしたら良いのか、

集団先の皆様と一緒に考えていく事業になります。

 

この事業を通して、配慮が必要の子の生活の幅を広げる支援の方法を伝えることを目的としていますが、

実は私はもう一つ考えて訪問しています。

 

それは、この事業を通して支援先の皆様に「子どもの発達」を一緒に考えて頂く時間となればと思っています。

 

例えば、ダウン症のあるお子様の摂食指導。

食形態やお口の確認、食具の確認をします。

この確認はダウン症のあるお子様だから特別ではなく、

本来定型発達と言われている子ども達のお口の動きや手の発達の評価と同じなのです。

 

ダウン症のあるお子様と定型発達と言われるお子様の大きな違いは、

その動きを獲得するまで時間がかかること。

丁寧にみていかないといけないことです。

 

ダウン症のあるお子様の動きを理解できると、通常の保育で他のお子様に、沢山応用ができるようになります。

 

保育所等訪問事業は子ども達の発達を、一緒に考える事業なのです。

 

まだまだ、認知されていない事業ですので、

少しずつ身近になるように、お伝えしていきますね。