「伝えた」と「伝わった」 | 作業療法士 佐藤明子のブログ 宮城県仙台市より

作業療法士 佐藤明子のブログ 宮城県仙台市より

ま~ぶる(株) (体と遊びと暮らしにアプローチ)

こんばんわ。

ま~ぶる 作業療法士 佐藤明子です。


「はさみは使えます」
「お箸が使えています」

と、お話しになる保護者さん達がいます。

その表現は、
間違いではないのですが、


1つ1つの動きを
細かく観察すると、

「使えている」

と、いう表現にあてはまらない
場合があります。



例えば、

・利き手が定まっていない
・はさみはどの場所に指を入れたらいいのかわからない

・線の通り切れない
・紙をしっかりおさえらえない
・自分の指のイメージが無くて、
 自分の指を切りそうになる

・手首や、肘・肩に力が入りすぎて、
 座っている姿勢が崩れる
・はさみの先を見続けていない

などなど、

このような動きでも

「はさみを使えている」
と、表現されます。




私達は
同じ子どもを見ても、

場面や立場で、

見方が変わってきます。

「うちの子できるのに、先生は過少評価する」

逆に

「できていないのに、手伝ってくれない」

などの、大人同士の
コミュニケーションエラーを
起こしている場合もあります。


「使える」
「わかる」
「できる」

と、いうあいまいな表現ではなく、

具体的に伝えることが、大切。



「伝えた」から

「伝わった」になるように、

ちょっとだけ、
自分の表現を見直すことも

大切なのかもしれませんね♪