良かったところ
美術・映像面
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時代を考慮したセットが見事で、安土桃山時代の世界観がよく作り込まれている
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実際の歴史的建物でのロケーションが効果的
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撮影手法の良さとセットの良さで映像クオリティは悪くない
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きらびやかな内装など視覚的な豪華さ
キャスト・演技
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中井貴一が凛々しくて格好良い
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鶴田真由の美しさと妖艶さ
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マコ・イワマツの晩年の代表作
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今井宗久役の小沢昭一のキャスティングが秀逸
原作からの改変
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原作小説の一部を映画的な見せ場に改変した脚本が良い
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意表を突く展開で原作読者も楽しめる要素
(C)東宝
悪かったところ
ストーリー・演出
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平板でメリハリがなく、見せ場に欠ける
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話の焦点が定まらず(秀吉との対決か忍者の恋愛か)、ダラダラと長い
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話に脈絡がなく非常に分かりにくい
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テンポが悪く時間が長く感じる
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主人公の行動の動機や必要性が理解しにくい
キャスティング・キャラクター
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中井貴一が忍者役に似合っていない(小奇麗すぎる)
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登場人物に魅力がない
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明らかなキャスティングミス(鶴田真由と葉月里緒奈の役が逆では?)
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美人女優の無駄遣い
(C)東宝
アクション・技術面
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忍者の戦闘シーンが地味でモタモタしている
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アクションにスピード感やカッコよさがない
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CGが技術的に発展段階で見劣りする
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小道具の不自然さ(堀を照らす光が明らかに電灯など)
原作からの改悪
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司馬遼太郎原作の歴史小説らしさが感じられない
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忍術が妖術に変わっている
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原作の忍者たちのクールさや武将のしたたかさが活かされていない
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重要キャラクターが小者になっている
(C)東宝
音楽・演出
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BGMや効果音が独特すぎて狙いすぎ
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前衛的すぎて滑っている感じ
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音楽が内容に合っていない
全体的に、司馬遼太郎原作と豪華キャストへの期待が大きかった分、期待とのギャップによる失望が大きい作品として評価されている。
(C)東宝
2021年7月22日にkindleで出版した 「信玄の巫女〜ミシャグチ篇〜」
武田信玄は諏訪大明神が古層の神ミシャグチと同体であることに着目し、諏訪神社神事の再興などを餌に諏訪地方への侵略を企んでいた。 姉の禰々が諏訪頼重に嫁いだばかりなので、信玄は村上氏と諏訪氏と協調してして佐久小県の攻略に矛先を変えた。 中ッ原に住む謎の巫女初音、諏訪大社上社神長官守矢氏の娘彩芽、韃靼人の血を引く鷹匠の娘鏡音が武田信玄に取り入り、矢沢、禰津、望月などの滋野一族の調略を行う様を描く。彩芽はミシャグチと同体の異形の神を出現させることに成功するが。















