ギリシャ - アテネ
グランマ 72才
40年勤続した在外公館を退職して7年 現在フリーランサー
2ヶ月半のスペイン語学留学を終えクロアチアとギリシャの旅へ
出会いとハプニングそして感動ありの一人旅 
最終章
14:15: Lv. Mykonos via Blue Star Paros
19:50: Ar. Pireus (Athens)
船旅もこれが最後となる
せっかちな(年々そう感じる）性格ということもあるが
もし次回ギリシャにくるとしたら飛行機を選ぶ yes, definitely!
宿に向かう途中 タクシードライバーに聞いてみた
「明日空港へ行くんだけど宿の周辺でタクシーはつかまるかなぁ」
「おー、心配ないよ。俺が迎えに来て空港まで送るよ」と言う
言ってみるもんだ。これで空港までは心配しなくてもよし
さて
予約したのがアパートだった(グランマ痛恨のミス）ので
部屋の前に設置されたキーボックスから鍵をピックアップせねばならぬ だが
まず ビルのエントランスでつまずく
集合アパートなので居住者の名前が書いてあるプレートから
部屋の持ち主の名前を探すのに一苦労(名前が手書きで小さい）
タクシードライバーさんが一緒にみてくれた 
お礼を言い 明日迎えに来てもらうことを確認して 
部屋のあるフロアでエレベーターをおりたら なぜか真っ暗
スマホのライトを頼りに小さなキーボックスと奮闘すること20分
やっと やっと部屋に入れた
3部屋あるうちの１室
部屋自体は広く快適そうだが
あれダメ
これダメ こうしてと注文がやたら多いのに
注意書きやWiFiが手書きだったり メモがドアに貼ってあったりと
customer friendly じゃないのよね
安かろう悪かろうの典型(まっ、選んだ者の責任だから…）
とりあえずシャワーを浴びて一息つこう
カフェで買ったバゲットとコーヒーで夕食を済ませ就寝 
今日は丸1日観光
アテネ戦争博物館 (Athens War Museum)を通り過ぎ
タクシードライバーが紙に書いてくれたシンタグマ広場まで
シンタグマ広場 (Syntagma Square)
ギリシャ語でSyntagmaは憲法の意味
名前の由来はギリシャ王国の憲法がこの場所で発布されたからだって～
アテネ観光の中心的な場所
階段をあがると
ギリシャ国会議事堂 (Greek Parliament)
戦死したギリシャ兵を追悼する 無名戦士の墓
儀仗兵が交代で守っている
何やら人だかり
何？ 何?? グループの後からついていく
ギリシャの大統領警備隊 (エヴゾネス)の衛兵交代式があるようだ
ラッキー！
グループのツアーガイドの説明に耳をそばだてる 
「儀仗兵の動きはシンクロしていなければならない、銃は４kgの重さ
選抜で選ばれた儀仗兵たちは厳しい訓練を乗り越えたエリート」とのこと
ふーん かっこいい
見ごたえのある儀式 
ギリシャの伝統的な民族衣装フスタネーラが絵になる
この日 気温は35° お疲れ様です 
知らない街の観光はまずバスで街を巡ることから
Hop on/off バスのブルーラインで市内を一周
こんなかわいい乗り物もある
まず腹ごしらえ
ドルマドキア(ひき肉をライスとワインの葉で包んだもの）ヨーグルト添え
ヨーグルトの酸味とあって おいしかったけど3つで十分だった
ローマン・アゴラ (Roman Agora)
ローマ帝国時代のアゴラ
アゴラとは人が集まる広場の意味で 政治、経済の中心地だったようだ
アルケゲテス門 (The Gate of Athena Archegetis）
「バザール門」と呼ばれていてアゴーラへの西の入口
この風景好きだな～
ローマ帝国時代にタイムスリップ
人々が行き交う様子を想像してみる
ソクラテスみたいな衣装を着た人たちが買い物をしたり 会議をしたり かな
女性はチュニックとサンダルで歩いていたのかもしれない…
広場の中心地
この時代に公衆トイレがあったというから驚き
ハドリアヌス図書館 (Library of Hadrian)
図書館のプロピレア門(プロピレアとは前門の意味だそうだ)とコリント式の柱
風の塔 (Tower of the Winds）
大理石の八角形の時計台
上部の八面体に八方向の風の神々のレリーフが浮き彫りにされている
８つの神とは 北‐ボレアス、北東‐カイキアス、東‐エウロス、南東‐アペリオテス、
南‐ノトス、南西‐リプス、西‐ゼピュロス、北西‐スキロン
これはリプス神のようだ：左手に古代船の船先を持ち、右手に櫂のようなものを持つ若い男
登ってきました～ アテネの街
遠くに見えるのはリカヴィトスの丘
ヘファイストス神殿が眼下に
その先に見えるのはモナスティラキ広場のモスクですかね～
アクロポリス遺跡:プロピレア門
アクロポリスの丘への登り口
この先にパルテノン神殿やエレクティオン神殿などへと続く
ここはフォトスポットで順番待ち
アクロポリス遺跡：パルテノン神殿
完成したのは紀元前432年で日本の弥生時代
柱には工夫があり 上に向かって細くなっていたり、内側に少し傾いていたり
アクロポリス遺跡：エレクティオン
カリアティードとよばれる6人の乙女が屋根を支えている南側のポーチ
乙女像はレプリカらしいが皆八頭身ですね
衣装は古代ギリシャのぺプロスという着衣らしい
エレクティオンの女性の柱の反対側
下から見上げると威圧感がある
アクロポリス遺跡：アティコス音楽堂
アクロポリスの麓にある野外音楽堂
32段の観客席は大理石
現在もオペラやコンサートが上演されてるとのこと
アテネ国立考古学博物館 (National Archaeological Museum of Athens)
古代ギリシアからローマ時代後期までの出土品が展示されている
とにかく数が多い 見ごたえがある！
入り口の屋根の上
一番左は芸術とスポーツの守護神アポロ神 隣は神々の女王のヘラ女神
その右側は戦争の守護神アレス軍神 一番右は赤子プルートスを抱くイリニ女神
左上はチェロやバイオリンみたいだけど楽器？ 人型ですかね～
シュリーマンが発掘した黄金のマスク (その当時はアガメムノーン王のマスクと思われていた）
金製品だが葬儀用仮面らしい
それにしてもこの時代に潤沢な金があり装飾品に使われていたことに驚く
人物のデフォルメがおもしろい 現代アートっぽい気もするがユーモアがあるなぁ
フレスコ画の色が何とも言えない
下は犬とイノシシのようだ
家に飾りたい！
赤い部屋のアルテミシオンの馬と少年騎手 ブロンズ像
これを目印に右に行ったり左に行ったりと何度も通る
サントリーニ テラのアクロティリから出土されたフレスコ画
岩山に咲く山ユリが風にそよぎツバメが遊んでいるようだ
春が来たのね～
男の子がボクシングをしている様子
これもアクロティリ遺跡から発掘された壁画
海神ポセイドンか 天空神ゼウスか
胸を隠すアフロディテ像 美人です
パロス島の大理石が使われているとのこと
ディナーは宿の近所のレストランで
Gyros chicken and mustard souce in a fajita wrap. Served with fresh French fries
今日はモヒート
いよいよ旅の最終日 
チェックアウト11:00 タクシーのお迎えは4時
さて荷物をどうしたものか…
宿の情報ではコインロッカーかバッゲージピックアップを利用せよと
baggagement.comを利用することに
荷物をピックアップして預かりまた持ってきてくれるし望めば空港受け取りも可
値段はコインロッカーより高めだが ロッカーを探さなくていい
HPによると、会社社長は自分たちが旅先で不便な思いをした経験から企業したとのこと
荷物を預けるのは不安だったが これがすばらしいサービスだった
電話とEmailで対応してくれてサービスが細やか
日本にもこういうサービスがあるといいのに
身軽になり残り時間を観光
またまた衛兵交代に遭遇
しかも今日は大勢よ
昨日と衣装も違う
やっぱりかっこいいな～
堪能した
今日は 昨日と別ルートを巡るレッドバスで街中を移動
陽ざしが暑いけど やっぱりアッパーデッキが好き
モナスティラキ広場(Monastiraki Square）
ツィスタラキス・モスク(現在はリシャ郷土芸術博物館)が目印
遺跡散策のスタート地点
周辺にはレストランや土産物屋がたくさん
多くの観光客で賑わっている
立ち寄ったお土産屋さん
「Are you Chinese?」と よくある問いかけ
フレンドリーなオーナー
お土産をたくさん買ったら一緒に写真を撮りたいとのことでパチリ
パナギア・カプニカレア教会 (Church of Panaghia Kapnikarea)
アテネにある最も古いギリシャ正教の教会の一つ
落ち着いた色彩の教会内部の絵画
天井からわずかに入る灯りが神秘的だわ～
オリンピアン遺跡(Archaeological site of Olympieion)
こんな遺跡(石）がゴロゴロところがっている
ゼウス神殿 (Temple of Olympian Zeus)
オリンポス十二神の中の最高神ゼウスに捧げられた神殿
元々104本あった柱だが現存しているのは15本のみ
この巨大な柱が100本以上ということはかなり大きい神殿だったということがうかがえる
異教神の神殿として破壊され石材はキリスト教の聖堂建築に再利用されたという
天に向かってそびえるこの1本の柱に歴史の変遷が刻まれているんだなぁと感慨深い
こんなに間近で見ることができる
遠くに見えるのは高い丘の上の都市アクロポリス
日本を離れて約3ヶ月
1人旅の楽しさ 大変さなど ほんと色々あった
多くの人に助けられたこと 数々のステキな出会い
そんな宝物を胸いっぱいに抱え
帰ります！
アテネ国際空港
カタールのQスイートには乗れずじまいだったな～
楽しみにしていたのに…
機内から ドーハの夜景
街がきらめいている
行きは黄色いクマだったがこんな大きな木製のオブジェもある
空港に息子が迎えに来てくれて3か月ぶりに再会
そして食卓にはシンプルな日本食
白米、納豆、ナスの漬物、もちろんビール
こんな食事が本当に恋しかった
グランマは日本人だわー
お嫁さんが作ってくれたギリシャカラーのステキなメッセージ
ついに帰ってきたのね～ 
グランマの挑戦 - 次はいずこへ？