5月11日(月曜 ) 曇 2015
フランクフルト/オーダー交響楽団

楽器同士の響き合いも勿論、人間的な
調和・ハーモニーも演奏に如実に
現れてしまう様な気がする。

オーディションを潜り抜けてきた、
生え抜きのエリート集団である
オーケストラも、厳しい練習の
後の疲れ切った心には憩いが必要だ。

パート内は勿論、金管楽器・
木管楽器・打楽器群のバランス
弦楽器群との調和が命と云える。
その才能・才気溢れる音楽家たちを
纏め上げていくのは
超絶のバランス感覚・人間性が
要求される"指揮者"という仕事。

やはり理解されづらい職業の
一つだろう。

「ビールでもどうだ」練習の帰路、
木管楽器のF氏に後ろから
声をかけて頂いて初めて、
大人慣た感じのイギリス風バーへ。
ギネスが在ったので頼んでみる。

アルコールは、手術後控えている。
今日は多めに見てもらう事にする。

厳しいリハーサルで、ササクレ立って
しまった感情を静かに宥めるように
四方山話や、馬鹿話、思い出話に
華が咲く。

ちょうど兄貴分にあたる年代数に、
私と期間契約団員のP君と
楽器のバランスも
偏りがなく悪くない。
其々の代表と言う訳ではない
けれども、ソロ・フューチャーの
ヴィオラ奏者
(ソリストご本人ではないのが良い)
と良い歳した
オジサン達が、店も名物だと
聞くチリコン・カルネをフウフウ
さましながらアルコールを共に
気分も、舌も滑らかに成って行く。

なんとなく好きだな。
こんな感じ・・・

次回は少し早い時間に私も、
名物のチリコン・カルネを
御相伴に預かりたい。