おばさまの集中を、妨げないように気をつけながら
(ここで運命の分かれ目の時もある
最悪、相手の虫の居所が悪く、地雷を踏んだら
潔く運命を受け入れるしかないから・・・)
それで無くともドイツの機械は、よく具合が悪く成る。
ある意味とても人間味のあるともいえるし
技術立国も、普段の生活ではこの程度ともいえる。

一本だけ残ったペットボトルを、ご進呈したいと告げる。
まぁ、よっぽど機嫌が悪く無い限り
大抵は気の利いた おしゃべりが出来る。

ーお互いに、余裕のあるオトナの会話が成立する。

そうしているうちに、高校生のお願いを
無下に断ってしまった後ろめたさも薄れて
買ったばかりの、ビールの景品である
専用グラスを、壊さないようにだけ
気を付けて、石畳の上をソロソロと
自転車のハンドルを繰って
家路につくのです。