dSOBへの音楽学校の先生方の評価は分かれているようです。
ベルリンには、旧東西地区にそれぞれ音楽大学があり、
どちらも優れた人材を輩出し続けている名門。と言えそうです。
私は、ちなみに旧東ベルリン地区にある”ハンス・アイスラー”という
ドイツ人作曲家の名前を戴く、ベルリン音楽大学中退です。
現代ドイツを代表する、作曲家の名前がついているだけあって、
学校の現代音楽への取り組み/養成には定評があります。
(日本では全然っ知られていませんねぇこの方・・・私も知りませんでした)
トランペットの教授、ビル・フォアマン氏の積極的な指導のもと、
優秀な学生が集まっています。(彼の知名度も今ひとつ・・・でもとても
良い先生だと思います!カタよっているけどねエ・・済まねぇお師匠・・・)
私が在学していた当時も、個人教授はもとより、様々な講習へも
実演モデル(モルモット)として借り出されたり、様々な演奏会出演の
機会をいただきました。
ある先生の、学生への一言
「たった2回の練習では、まともなコンサートなんか出来る訳が無い!」
これはオケの実状(実力)を踏まえたものでしょうか?それとも、
その学生個人の実力を、心配しての事でしょうか?
私の答えは「Ja, und Nein,」ーお気持ちは判りますが、実(音楽)社会では
それではいつまで経っても通用しないのです。
録音の現場では楽譜は当日配られ、一度音の確認、バランスを取った後
ヨーイドン!の一発ドリです。
演奏会も、定期公演等特別な場合を除いて、予算的な事もあり、
たっぷり練習して本番に臨めるのは稀です。
むしろそのような状態で、本公演までいけるのであれば“幸せだ”と
言わなければなりません。
私が良くお世話になっているベルリン/コミッシュ・オペラのバンダ
(舞台音楽)でさえ、当日急病人の為に飛び入り、練習無し/しかも暗譜
という事もままあります。
それを、高いレヴェルでこなせれば、即レギュラー入りです。
(バンダですと待ち時間の間や、演奏終了後の“ビール攻め”という
別の試練もあります。勿論いい仕事の後は格別に美味いはずで・・・)
日本(東京)にいた頃も、そのような状況でお仕事をこなしたり
私に生涯忘れられない、個人プレミア(初めてのオケ体験)を
させてくださいました。=炎のコバケン/ボレロ・ピッコロトランペットの
巻だったリ、インバル/マラ2・1番トランペット事件だったりする訳です
・・・詳しくは別の機会に)
周りの方達に助けられて、恥をかかずにすんだり
やっぱりドつぼにハマって、しばらくお仕事を干されたり
それも経験というものではないでしょうか?
出来れば、トラウマになってしまう様な経験はしなくても済むのなら、
其れに超した事はありませんが、そうアマくはないのが実社会です。
最近、自分でも弟子を教える様になって感じる事も多々あります。
「できるだけ沢山、トランペットの事以外も、何でも経験させてやりたい」
「成功談ばかりでなく、失敗からも多くの事を学べる事を知って欲しい」
と思う様になりました。
「与えられたチャンスはどんなものでもあれ必ず穫れ!」
を自分への戒め、後進の皆さんには、熱いエールとして送らせてください。
トランペット奏者
具志 優
ベルリンには、旧東西地区にそれぞれ音楽大学があり、
どちらも優れた人材を輩出し続けている名門。と言えそうです。
私は、ちなみに旧東ベルリン地区にある”ハンス・アイスラー”という
ドイツ人作曲家の名前を戴く、ベルリン音楽大学中退です。
現代ドイツを代表する、作曲家の名前がついているだけあって、
学校の現代音楽への取り組み/養成には定評があります。
(日本では全然っ知られていませんねぇこの方・・・私も知りませんでした)
トランペットの教授、ビル・フォアマン氏の積極的な指導のもと、
優秀な学生が集まっています。(彼の知名度も今ひとつ・・・でもとても
良い先生だと思います!カタよっているけどねエ・・済まねぇお師匠・・・)
私が在学していた当時も、個人教授はもとより、様々な講習へも
実演モデル(モルモット)として借り出されたり、様々な演奏会出演の
機会をいただきました。
ある先生の、学生への一言
「たった2回の練習では、まともなコンサートなんか出来る訳が無い!」
これはオケの実状(実力)を踏まえたものでしょうか?それとも、
その学生個人の実力を、心配しての事でしょうか?
私の答えは「Ja, und Nein,」ーお気持ちは判りますが、実(音楽)社会では
それではいつまで経っても通用しないのです。
録音の現場では楽譜は当日配られ、一度音の確認、バランスを取った後
ヨーイドン!の一発ドリです。
演奏会も、定期公演等特別な場合を除いて、予算的な事もあり、
たっぷり練習して本番に臨めるのは稀です。
むしろそのような状態で、本公演までいけるのであれば“幸せだ”と
言わなければなりません。
私が良くお世話になっているベルリン/コミッシュ・オペラのバンダ
(舞台音楽)でさえ、当日急病人の為に飛び入り、練習無し/しかも暗譜

という事もままあります。
それを、高いレヴェルでこなせれば、即レギュラー入りです。
(バンダですと待ち時間の間や、演奏終了後の“ビール攻め”という
別の試練もあります。勿論いい仕事の後は格別に美味いはずで・・・)
日本(東京)にいた頃も、そのような状況でお仕事をこなしたり
私に生涯忘れられない、個人プレミア(初めてのオケ体験)を
させてくださいました。=炎のコバケン/ボレロ・ピッコロトランペットの
巻だったリ、インバル/マラ2・1番トランペット事件だったりする訳です
・・・詳しくは別の機会に)
周りの方達に助けられて、恥をかかずにすんだり
やっぱりドつぼにハマって、しばらくお仕事を干されたり
それも経験というものではないでしょうか?
出来れば、トラウマになってしまう様な経験はしなくても済むのなら、
其れに超した事はありませんが、そうアマくはないのが実社会です。
最近、自分でも弟子を教える様になって感じる事も多々あります。
「できるだけ沢山、トランペットの事以外も、何でも経験させてやりたい」
「成功談ばかりでなく、失敗からも多くの事を学べる事を知って欲しい」
と思う様になりました。
「与えられたチャンスはどんなものでもあれ必ず穫れ!」
を自分への戒め、後進の皆さんには、熱いエールとして送らせてください。
トランペット奏者
具志 優