いつもレギュラーで、演奏させて頂いている
“das sinfonie orchester Berlin”は
ベルリン在住日本人音楽家の間では、通称“ダス・オケ”と
略称で呼んでいます。
私の手帳には、dSOBという風に書いて、お仕事のあるときの
行動予定に入れます。
今年2009/2010年のシーズンで、実に52周年目を迎える
ベルリン(裏)名物オケです。
今シーズンも、28回の演奏会が企画されています。
短期留学中の、日本人オーケストラ奏者の方々も出演する事も
あるという事で“ダス・オケ”経験者の皆さんにとっては懐かしい、
私に取ってはオケプレイの難しさ、レパートリー、そしてソロ演奏の
何足るかを、本当に沢山学ぶことのできたかけがいの無いオケです。
このオーケストラは設立当時、ベルリン芸術大学の指揮科教授であった
ヴィクター・ホーエンフェルス氏の先導によって始められたそうです。
ー当初は、自分の弟子である指揮科学生の実技修得の為、
あるいは学校を終えたばかりで、オーケストラ経験の浅い若い学生の為、
また、まだ芽のでていないソリストを育成する目的で、
立ち上げられたようです。
現在は、市内にある複数のオケを引退された方々も出演されている事が多く、
始めの頃とは、大分様変わりもしましたが,若手を“育ててくれる”オケには
変わりないと思います。そのオケの本拠地がフィルハーモニーとなります。
因に“ベルリンフィル”ファンの殿堂であるフィルハーモニーは
伝説の指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤン氏の名前と共に、
世界的に有名なホールの1つですが、
(最近氏の名前を、ホールある所番地の住所として拝借して、
一段と判り易くなりました)近年は、気鋭のカリスマ指揮者
サイモン・ラトル氏を迎えて、益々素晴らしい演奏に磨きのかかる、
ベルリンッ子自慢のオーケストラです。
その本拠地が、”フィルハーモニー”という訳です。
そのフィルハーモニー設立にも、一方ならぬ影響力を発揮して資金集めや
当時、ベルリン市内でも何も無い”原っぱ”同然の、ポツダマー・プラッツに
数々の企業を呼び込む事に成功するのも、彼の“先見の明”無しには
実現しえなかったかも知れません。
彼の死後も、未亡人であるマリアばあちゃんが彼の遺志を引き継いで
オーケストラ・マネージャーと共に運営を存続させてきました。
彼女も、今年96歳を超える高齢で(口性無い私たちはババアと呼んだり
していますが・・・失礼)最近では、体調不良のためコンサートは自宅で
ナント電話中継させていたようです・・・が、先日お亡くなりになりました。
追悼の意味も含めて、今シーズンの演奏会の練習は始まりました。
続きます
トランペット奏者
具志優
“das sinfonie orchester Berlin”は
ベルリン在住日本人音楽家の間では、通称“ダス・オケ”と
略称で呼んでいます。
私の手帳には、dSOBという風に書いて、お仕事のあるときの
行動予定に入れます。
今年2009/2010年のシーズンで、実に52周年目を迎える
ベルリン(裏)名物オケです。
今シーズンも、28回の演奏会が企画されています。
短期留学中の、日本人オーケストラ奏者の方々も出演する事も
あるという事で“ダス・オケ”経験者の皆さんにとっては懐かしい、
私に取ってはオケプレイの難しさ、レパートリー、そしてソロ演奏の
何足るかを、本当に沢山学ぶことのできたかけがいの無いオケです。
このオーケストラは設立当時、ベルリン芸術大学の指揮科教授であった
ヴィクター・ホーエンフェルス氏の先導によって始められたそうです。
ー当初は、自分の弟子である指揮科学生の実技修得の為、
あるいは学校を終えたばかりで、オーケストラ経験の浅い若い学生の為、
また、まだ芽のでていないソリストを育成する目的で、
立ち上げられたようです。
現在は、市内にある複数のオケを引退された方々も出演されている事が多く、
始めの頃とは、大分様変わりもしましたが,若手を“育ててくれる”オケには
変わりないと思います。そのオケの本拠地がフィルハーモニーとなります。
因に“ベルリンフィル”ファンの殿堂であるフィルハーモニーは
伝説の指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤン氏の名前と共に、
世界的に有名なホールの1つですが、
(最近氏の名前を、ホールある所番地の住所として拝借して、
一段と判り易くなりました)近年は、気鋭のカリスマ指揮者
サイモン・ラトル氏を迎えて、益々素晴らしい演奏に磨きのかかる、
ベルリンッ子自慢のオーケストラです。
その本拠地が、”フィルハーモニー”という訳です。
そのフィルハーモニー設立にも、一方ならぬ影響力を発揮して資金集めや
当時、ベルリン市内でも何も無い”原っぱ”同然の、ポツダマー・プラッツに
数々の企業を呼び込む事に成功するのも、彼の“先見の明”無しには
実現しえなかったかも知れません。
彼の死後も、未亡人であるマリアばあちゃんが彼の遺志を引き継いで
オーケストラ・マネージャーと共に運営を存続させてきました。
彼女も、今年96歳を超える高齢で(口性無い私たちはババアと呼んだり
していますが・・・失礼)最近では、体調不良のためコンサートは自宅で
ナント電話中継させていたようです・・・が、先日お亡くなりになりました。
追悼の意味も含めて、今シーズンの演奏会の練習は始まりました。
続きます
トランペット奏者
具志優