ここまで引っ張るかという怒濤の・・・シリーズも
今回で最後です。
先週経験したベルリンならではのオケ知られざる裏事情と
ベルリンならではのことを書こうと思います。
"ベルリンは人種の坩堝である”
学生の頃、留学経験をした
アメリカならではの事だろうと思っていた事が
実は、ここベルリンでもそのまま当てはまります。
アフリカ大陸からいらした方々も、ヨーロッパでは
何となく優雅さが漂うというか、ベルリンで私がまだ
世間知らずな為か、余程酷い目に会っていない為か
(この際、両方ともそうだという事にしておきましょう)
だいぶゆったりと、リラックスして生活している様に見受けられます。
昨晩の深夜バスの中でも、ビール瓶片手に
(ドイツでは一仕事終えた労働者か、学生とおぼしき若者達、
アルコールを片時も手から離せない方々以外のきちんとした大人は
あまりそういう事を公衆の面前ではしません!)
エエ塩梅にデキアガリ大声で「俺ぁケニア人!」
と本人は至って陽気、周りは英語かドイツ語か、とにかく喋るのなら
もう少し気を使って、という雰囲気でしたが・・・
車中の皆さんも温かく対応されていました。
少しヒヤヒヤする思いで、見守っていたのは私だけではないと思います。
「良かったね、夏でも迷彩服や黒ずくめ服姿の
坊主頭の怖いお兄さん達が居なくて・・・」
オケの話に戻ります。
ベルリン芸術大学の学生であるH君から、
ご丁重なお仕事依頼のお電話を受け、行って来ました。
お仕事の場所は、元テンペルホフ空港(Flughafen-Tempelhof)。
学生オケか?と興味津々でしたが一応ビータオケで
(主に演奏旅行で収入を得ている)
有名なプロ・オーケストラでございました。
ラッパ隊のサウンドも良く、私もすぐに溶け込むことに成功。
まるで5年以上、同じメンツで仕事をして来た仲間の様なツラで
フテブテしく演奏して参りました。
実際、若い演奏者達のレヴェルが高く安定していると
たとえ助っ人/初参加であっても、余計な事に気を使わなくて済む分
非常にお仕事の能率が上がります。
私の“ノリバン”は、南ドイツ/バイエルン州出身の
作曲家の手による、ハリウッドチックなファンファーレだけでしたので
物見遊山気分丸出しで、しかも自分の出番が終わったらパーティーメインの
立食も辞退してとっとと家路につきました。
このオ-ケストラが若く優秀ではあリましたが
旧東ヨーロッパ地区出身の、音楽家の巣窟でありました。
プローベ(リハーサルの事)は全編英語。
控え室ではロシア語でケタタマシくまくしたてられ
ここは何県?と滞在期間中、頭の中翻訳不可能の
訳の解らないフレーズが“ドウドウ”と音を立てつつ廻っておりました。
明るく、フレンドリ-な彼ら、ヴァイタリティーに溢れる
コレーゲ(同僚)達
「来年、アメリカに演奏旅行あるんだけれども、一緒に行く気ある?」
のお言葉に、思わず
「当たり前じゃ!」と叫んでしまった
私は何処の御クニの人だったかのぅ・・・
トランペット奏者
具志 優
今回で最後です。
先週経験したベルリンならではのオケ知られざる裏事情と
ベルリンならではのことを書こうと思います。
"ベルリンは人種の坩堝である”
学生の頃、留学経験をした
アメリカならではの事だろうと思っていた事が
実は、ここベルリンでもそのまま当てはまります。
アフリカ大陸からいらした方々も、ヨーロッパでは
何となく優雅さが漂うというか、ベルリンで私がまだ
世間知らずな為か、余程酷い目に会っていない為か
(この際、両方ともそうだという事にしておきましょう)
だいぶゆったりと、リラックスして生活している様に見受けられます。
昨晩の深夜バスの中でも、ビール瓶片手に
(ドイツでは一仕事終えた労働者か、学生とおぼしき若者達、
アルコールを片時も手から離せない方々以外のきちんとした大人は
あまりそういう事を公衆の面前ではしません!)
エエ塩梅にデキアガリ大声で「俺ぁケニア人!」
と本人は至って陽気、周りは英語かドイツ語か、とにかく喋るのなら
もう少し気を使って、という雰囲気でしたが・・・
車中の皆さんも温かく対応されていました。
少しヒヤヒヤする思いで、見守っていたのは私だけではないと思います。
「良かったね、夏でも迷彩服や黒ずくめ服姿の
坊主頭の怖いお兄さん達が居なくて・・・」
オケの話に戻ります。
ベルリン芸術大学の学生であるH君から、
ご丁重なお仕事依頼のお電話を受け、行って来ました。
お仕事の場所は、元テンペルホフ空港(Flughafen-Tempelhof)。
学生オケか?と興味津々でしたが一応ビータオケで
(主に演奏旅行で収入を得ている)
有名なプロ・オーケストラでございました。
ラッパ隊のサウンドも良く、私もすぐに溶け込むことに成功。
まるで5年以上、同じメンツで仕事をして来た仲間の様なツラで
フテブテしく演奏して参りました。
実際、若い演奏者達のレヴェルが高く安定していると
たとえ助っ人/初参加であっても、余計な事に気を使わなくて済む分
非常にお仕事の能率が上がります。
私の“ノリバン”は、南ドイツ/バイエルン州出身の
作曲家の手による、ハリウッドチックなファンファーレだけでしたので
物見遊山気分丸出しで、しかも自分の出番が終わったらパーティーメインの
立食も辞退してとっとと家路につきました。
このオ-ケストラが若く優秀ではあリましたが
旧東ヨーロッパ地区出身の、音楽家の巣窟でありました。
プローベ(リハーサルの事)は全編英語。
控え室ではロシア語でケタタマシくまくしたてられ
ここは何県?と滞在期間中、頭の中翻訳不可能の
訳の解らないフレーズが“ドウドウ”と音を立てつつ廻っておりました。
明るく、フレンドリ-な彼ら、ヴァイタリティーに溢れる
コレーゲ(同僚)達
「来年、アメリカに演奏旅行あるんだけれども、一緒に行く気ある?」
のお言葉に、思わず
「当たり前じゃ!」と叫んでしまった
私は何処の御クニの人だったかのぅ・・・
トランペット奏者
具志 優