「葬られた本の守り人」
"THE LIBRARIAN OF 
BURNED BOOKS"
by ブリアンナ・ラバスキス



本を愛するすべての人に贈る

シスターフッド&ビブリオ歴史小説

とあったら

借りるだろう ウインク



"本を焼く者は

やがて人も焼くようになる"

ハインリヒ・ハイネ 

「アルマンゾル」より



時は

1933年ベルリン

1936年パリ

1943年ニューヨーク


3人の女性の物語

そしてお察しの通り

3人がいずれどこかで交わることになる


アメリカ人の人気作家

アルシアは

ナチスに招かれてベルリンへ行く

ナチスの素晴らしさを

アメリカに帰って

宣伝してもらいたい、

という思わくで招かれる


そこで魅力的な

ハンナというユダヤ人に出会う

ハンナの弟は

反ナチスの活動家


ナチスはアルシアに

共産党がいかに残酷かを

聞かせる


そうやって

共産党を潰して

国民の支持を得てくる

どこかの国でも

勝共連合とかあるよね

共産党を潰そうという目的で

旧統一教会なんかと

つるむやつ


(ちなみに話は大きくそれるけど

私が東京都民なら

迷わず蓮舫氏に投票する

国会中継見てたらわかる)


ナチスが台頭する前夜の

ベルリン

この辺りは映画「キャバレー」

を思い出す


ハンナの弟がナチスに捕らえられ

その居場所を教えたのは

誰?なぜ?

という謎をずっと引きずったまま

後半に突入する


アメリカは

第二次大戦中

「思想戦における最強の武器と

防具は本である」

戦地の兵士達に1億4000万冊!!の

本を送ったという

これは高橋源一郎の飛ぶ教室でも

やってた


ナチスは焚書をした

人々に考えささないように

したわけだ


大概独裁者は焚書をする

だから

学校で

考えることを訓練してない国は

独裁者の思うままだ


ああ、またしても話が

あっち行ったりこっち行ったりで

すみません


もう1人

ヴィヴという女性がいて

兵隊文庫(戦地に本を送る活動)

を守ろうとしている


このヴィヴとアリシアとハンナの

3人が

どう関わっていくか

後半の見どころである


ラストは泣いた

泣くまいと思っても泣いた

私たちの自由は

薄氷の上にある




2024. 5 初版発行


(ちょっと表紙の絵、

どうにかならなかったのか

って思ったけど)