皆さま

こんにちは


イタリアからのメルマガが届きました。

そういえば、フィレンツェのジュエリーデザイナーの友達も、

フランクフルト経由で、日本に到着!!


また、大阪でもイベント開催予定ですので、

リアル、オンライン、

どなた様もご参加頂けますので、

改めてご案内させて頂きますね。



(お友達の投稿写真からお借りしました!)



さて、以下、

イタリア情報です。



★★   「飛行ルートマップ」   ★★


少し前に、日本に一時帰国しました。
いつものように、ミラノのリナーテ空港発、フランクフルト経由、羽田着の便で戻りました。

何度も利用しているルートですが、今回は特別の関心をもってフランクフルトからの便に
乗りました。
実際問題、フランクフルトから、どこをどう通って、日本に到着するのだろう?
それが最大の関心事で、飛行中も、何度も「飛行ルートマップ」を眺めました。


御周知のように、ウクライナの戦争が始まりまもなくして、欧州からの日本行便は、
ロシア上空を飛べなくなりました。
突然の事態に、当初は運航中の便が途中から戻ってきたとか、多くの欧州便が運休になったりと、
かなりの混乱があったようです。その当時に日本へ行ったり、日本からイタリアに戻ってきた
友人や知人は、何度も変更になったり、接続の待ち時間が長くなったりと結構ハラハラする
経験をしたようです。

その後、この戦争も、残念なことですが、「一時的な非常事態」という様子ではなくなって
います。そのためか、各航空会社も、現実に対応したそれなりの運航スケジュールを定めつつ
あるようです。

現在、ミラノから日本に向かう欧州便は、基本的には、ロシア上空のかわりに、ロシアの下、つまり、
ロシアの南を通っていく「南周り」コース。もう一つは、北極経由で北からヨーロッパに入って
くるコース、で対応されています。
当然ながら、どちらのコースにしても、従来よりは「遠回り」になるので運航時間がかかること
になります。

同時に、ここにきて、注目されているのは、ミラノからヨーロッパ経由便ではなく、エミレート
航空とか、トルコ航空など、中近東やトルコなどを経由して日本に戻るルートです。これらは
元もと、ロシア上空を飛ぶわけではなく従来の飛行ルートを通りますので、ルートも運航時間も
安定しているという点が、重要なメリットととらえられているのでしょう。

私も、この時期の日本帰国を以前から予定していたため、一体どうなるのだろうかと不安も
ありました。航空会社から運航時間などの変更連絡はありましたが、ともかくも、乗る便の
コンファームが届いたのでほっとしました。

私の場合は、ミラノのリナーテ空港からフランクフルトへの便は、従来と同じ便でした。
フランクフルト発羽田行の出発は、12:05発で、なぜかいつもよりは5分早まっていましたが、
羽田への到着は翌朝8:10で、飛行時間は13時間5分でした。従来は11時間35分の飛行時間でしたので
ルート変更により、実質「1時間30分」延びたことになりましょう。


さて、冒頭で述べたように、今回、機内では、何回も「飛行ルートマップ」を眺めました。
これまでだったら、フランクフルトを出発すると、すぐに北欧方向に北上します。
ストックホルムあたりでしょうか、今度はロシア方面に曲がり、サン・ペテルスブルグの上を
通って、ロシア上空をずっと飛んでいきます。ずっと、ずっと、ずっと、ロシア上空です。
そしてハバロフスクあたりで今度は、南下し、札幌などの上を飛んで、本州に入り、
羽田まで降りてきます。

一方、今回は、フランクフルトを発つとすぐにハンガリーのブタペスト方面に下りて、ブルガリア
のブカレストのそばまで下り、そこから東にむかいました。トルコのアンカラ、黒海、カスピ海を
通過し、カザフスタンの上空を通った後は、今度は、ずっと「中国」上空です。広い中国の上を
飛び、北京の真上を通過しました。
そして、ソウルの上を飛んだ後、「鳥取」あたりから、日本に突入!しました。
それから藤沢方面を通って、羽田へ。

「南周り」とはいっても、私が学生時代に利用した「南周り」とはまったく異なりました。
結局、のところ、従来のように北欧へ北上し、ハバロフスクから南下する必要がないため、
従来ルートと比べて、結果として「1時間半程度」の延長時間でカバーできたことになります。

ところで、日本からイタリアへの戻りは、羽田発の出発時間を「2時間40分」ほど早めます
という連絡が航空会社から届いています。早めないと、フランクフルトからミラノへの接続便
に間に合わなくなるので、このような対応がされているのかと思います。

ここしばらくは、このような飛行ルートが取られていくのでしょうか。
運航時間の延長により、すでに、料金もかなりアップされていて、辛いところです。

それにしても、改めて感じるのは、欧州と日本の物理的距離と日本が置かれている地理的
ポジションです。欧州からみると、日本は、遠い、遠い、「極東」と呼ばれていますが、
本当にその通りと実感しました。大冒険家マルコ・ポーロさえも、到達できなかった位置に
あるのですから。

それとともに、ロシアの上が飛べなくなった現在、これ以上「上空を飛べない」間柄の国が
増えないことを願うばかりです。

                                                           (編集部) 


皆さま

今日も良いお時間お過ごし下さいねー❣️