僕を育ててくれて感謝ニャ | 似顔絵師じゅんぺい

僕を育ててくれて感謝ニャ

僕の今の気持ち

 

 

生れた時から不幸だった子猫は僕

 

声も出ず母ちゃんが最後まで育て

 

人間に捨てられ最後は母ちゃんに

 

捨てられ駅の交番建設中の屋根の

 

下でひとりぼっちで過ごしてたっけ

 

 

 

子猫だった僕を建設現場の人達が

 

抱っこして駅で活動する人に渡し

 

それから駅の外に家を作ってくれ

 

数日間はそこで寝泊まりしてたな

 

 

 

ある日誰かが僕を連れて行ったよ

 

逃げ出したくて2週間目に逃げた

 

駅に向かってあの人に逢いたくて

 

駅に着いたらあの人じゃなく別の

 

人が僕の面倒を見てくれるらしく

 

連れて帰って物置で飼ってくれた

 

 

 

だんだん大きくなるにつれて僕を

 

閉じ込めるようになって怖かった

 

車の中や狭い籠の中で怖かったよ

 

泣いても泣いても出してもらえず

 

声出ない子猫だったし悔しかった

 

抜け変わる歯もボロボロになって

 

口内炎が酷くて人間が怖くなった

 

籠の中は抜け落ちた歯血だらけに

 

なったタオルと声も出せない僕さ

 

人に抱かれる事が好きだった僕も

 

今では人間に抱かれるのが嫌いだ

 

トラウマというやつが付きまとう

 

 

 

今は優しい人が育ててくれてるが

 

抱かれるのだけはどうしても無理

 

それでも今は人間と一緒に暮らす

 

病院にも連れて行ってくれた声も

 

少しだけど出るようになったんだ

 

 

 

病院の先生もこんなに若くて歯が

 

ボロボロなのは初めて見ただって

 

僕の心が病み気が狂いそうだった

 

でも駅に連れて行ってくれたから

 

今があるんだよな今のかあちゃん

 

少しあらばっちょだけど優しいよ

 

始めからさ今のかあちゃんが僕を

 

飼ってくれてたらと思うとなんか

 

悔しい気もするけれど仕方ないし

 

今僕は生きてるし優しい飼い主だ

 

今のかあちゃんを頼って生きてる

 

かあちゃんも僕を看取ってその後

 

じゃないと死ねないと言ってるし

 

一緒に住み始めてもう5年過ぎた

 

これからもこの家族を信頼しよう

 

 

 

僕今とても幸せだしイイ家族にゃ

 

辛い思いした分良い人に出会った

 

それに今は立派な幸福駅長だにゃ