富士フイルム富山化学は、新型インフルエンザ薬「アビガン」を、マダニが媒介する致死率の高い感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の治療にも使えるよう承認を得ました。SFTS治療薬としての承認は世界初です。8月に予定する薬価収載を経て販売されます。

 SFTSは感染すると発熱や下痢の症状が出ます。致死率は21~25%程度と高く、国立感染症研究所によると、国内で初めて確認された2013年から今年4月までに963人の感染が報告されています。有効な薬やワクチンがなく、対症療法しかありませんでした。

 富山第1工場(富山市下奥井)でアビガンを製造しています。臨床試験では投与した患者の致死率が15・8%でした。

 アビガンは新型インフルエンザの流行に備えて国が備蓄しており、これまでは値段が付いていませんでした。動物実験で胎児に奇形が出る恐れが指摘され、妊婦や妊娠している可能性がある人には使えません。

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