北朝鮮がなぜ現在のような独裁国家になったのか?金日成の歩みの動画を見ました。映像の冒頭では、巨大な指導者像や涙を流して崇拝する人々の姿が映し出され、北朝鮮という国の異様さが強く印象づけられます。しかし、金日成は最初から絶対的な権力者だったわけではなく、戦後の朝鮮半島で影響力を確保したいソ連が選んだ若い指導者にすぎなかったという点が語られていました。

  金日成は、本来の名前とは別に「伝説の英雄キム・イルソン」という肩書きを利用し、民衆の支持を得ていきます。やがて朝鮮戦争を引き起こしますが、戦況は大きく悪化し、敗北の責任を国内のライバルに転嫁しながら粛清を進め、ソ連派や延安派といった有力者を次々と排除していきました。

 その後、「主体思想」という独自のイデオロギーを掲げ、指導者を神格化する体制を完成させます。経済はソ連や中国の援助に依存していましたが、冷戦の終わりとともに崩壊し、国は深刻な飢餓に陥りました。金日成の死後は息子の金正日へ権力が引き継がれ、社会主義国家でありながら王朝化が進み、現在の金正恩体制へと続いていきます。

 動画全体を通して、北朝鮮の独裁体制は一人の英雄によって生まれたものではなく、長い時間をかけて構築された権力システムの結果であることが強調されていました。歴史の流れを追うことで、現在の北朝鮮の姿がどのように形づくられたのかが、静かに、しかし鮮明に浮かび上がってくる内容でした。

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