「光る君へ」で、敦賀にかつてあった迎賓館「松原客館」が、「越前編」で登場しました。

 越前国府があった越前市(武生)は紫式部が生涯で唯一、都を離れて暮らした地です。国司となった父為時と1年余りを過ごしました。

 「松原客館」は、平安時代前期の9世紀頃に、渤海の使節団(渤海使)を迎えるために越前国(敦賀市)に設置されたと考えられる迎賓・宿泊施設です。渤海は現在の中国東北部付近にあった国家で、698年に成立し、926年に滅亡しましました。渤海から日本へ派遣された渤海使は、727年から919年のおよそ200年間で34回あり、日本から渤海へ派遣された遣渤海使は13回の記録が残っています。

 「松原客館」が何処にあったか分かっていませんが、気比の松原付近にあったという説があります。気比の松原は、国の名勝に指定されている白砂青松の景勝地で、虹の松原・三保の松原とともに日本三大松原のひとつとされています。

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