米疾病対策センターは、生まれて初めてRSウイルスシーズンを迎える生後8カ月未満の乳児に対するニルセビマブの単回投与を推奨しています。

 RSウイルスは乳幼児の入院の主な原因であり、米国では毎年、5~8万人の5歳未満の乳幼児がRSウイルス感染症により入院しています。

 ニルセビマブはRSウイルス感染に対する免疫系の働きを特異的に増強する長時間作用型のモノクローナル抗体です。

 RSウイルスに対してはワクチンも承認されていますが、投与対象は高齢者と妊婦です。

 ニルセビマブが妊娠中にRSウイルスワクチンを接種しなかった母親から生まれた乳児のために使われる薬です。母親がRSウイルスワクチンを接種することで防御抗体が子どもに移行することが強調されています。

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