肺線維症は、肺組織の炎症や線維化(繊維状組織の増加)によって、肺が硬くなり、柔軟性を失い、呼吸が困難になる疾患です。主な原因として以下のものが挙げられます。

1. 特発性間質性肺炎: 原因不明のものを「特発性間質性肺炎」と呼び、国の指定難病になっています。特発性間質性肺炎は、特発性肺線維症、非特異性間質性肺炎、特発性器質化肺炎、急性間質性肺炎などに分類されます。

2. 自己免疫疾患(膠原病): 自己免疫疾患は、免疫の機能が自分の体の成分を攻撃してしまうことで起こる病気の総称です。関節リウマチや全身性強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、シェーグレン症候群、混合性結合組織病、血管炎などがその一例です。

3. 過敏性肺炎、じん肺: 有機物の粉塵や化学物質を繰り返し吸い込むことによってアレルギー反応が起こり、肺の組織が炎症を起こす病気です。慢性に経過すると肺の線維化をきたします。

4. 薬剤性肺障害: 薬剤性肺障害とは、薬剤を投与しているときに起きた呼吸器系の障害のうち、漢方薬やサプリメントを含む、薬剤が原因となるものを指します。

5. 喫煙や大気汚染、石綿曝露などの要因も関与するとされています。

 これらの原因により、肺の組織が炎症を起こし、その結果、肺が硬くなり、酸素を取り込みにくくなります。

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