ダヴィンチXi（Da Vinci Xi）は、Intuitive Surgical社によって開発された最先端のロボット支援手術システムです。このシステムは、第4世代のテクノロジーを統合し、多様な手術をフレキシブルにサポートすることを目的としています。
3DHDビジョン、リスト機能付きインストゥルメント、マルチポジションセットアップジョイント、およびブーム搭載アームなどの特徴を持ち、より広範な解剖学的アクセスと効率的な操作を可能にします。
小さく細いアームと長いインストゥルメントにより、適切なポート配置を容易にし、手術中のアーム同士の干渉を最小限に抑えます。また、Fireflyイメージングシステムを標準搭載しており、近赤外線および可視光による組織の評価をリアルタイムで行うことができます。さらに、ERBE VIO dV電気手術装置をシステムに統合し、効率的で適切な手術操作をサポートする多様なインストゥルメントを提供します。
多様な手術に対応するロボット支援手術システムで、以下のような手術対象があります：
- 前立腺がん：前立腺全摘除術など
- 腎がん：腎部分切除術など
- 胃がん：特に初期の胃がん（Stage I）
- 直腸がん
- 子宮筋腫や子宮腺筋症：良性疾患に対する手術
- 早期子宮体がん：1A期、G1、G2
- 原発性肺がん・転移性肺腫瘍：肺葉切除または区域切除術
- 縦隔腫瘍
- 心臓弁膜症
これらの手術は、低侵襲で精密な操作が可能なダヴィンチXiの特性を活かして行われ、患者さんの身体的負担を軽減し、回復を促進することが期待されています。
