若い女性に多い子宮頸がんを予防するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを巡り、国が積極的な接種の呼びかけを取りやめた期間に機会を逃した人に対する救済期間が2024年度で終わります。

 HPVワクチンは、2013年に小6から高1の女子を対象に公費負担の定期接種となりましたが、接種後に全身の痛みやしびれといった症状を訴える人が相次ぎ、国は勧奨を中止しました。そしてワクチンの有効性や安全性が確認されたとして、22年4月に再開しました。

 中断期間に接種を控えた女性を救済するため、1997年4月2日~2008年4月1日生まれを対象に、無料の「キャッチアップ接種」が22年度から3年間行われてきました。

 国内で使用できるワクチンは、HPVの種類によって2価、4価、9価の3種類あります。リスクが高い9種類の遺伝子型に対応する9価のワクチンは、23年4月から無料接種が可能になりました。1回目の接種から2回目まで2カ月、2回目から3回目までは4カ月の間隔を空けるため、来年3月までの無料期間内に終えるには今年9月末までに1回目を接種する必要があります。

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