ばち指とは、手や足の末節が結合組織増殖によって腫大したものです。発症機序は不明で、増殖因子によって爪床下の結合組織が異常に増殖します。肺癌、間質性肺疾患(特に特発性肺線維症)で認めることが多いです。慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉単独では認めないことが多いため、COPD 患者にばち指が現れたら肺癌の精査を早急に検討すべきです。

 その他、頻度が低いまれなものとして、感染性心内膜炎、先天性心疾患、肝硬変、炎症性腸疾患などがあります。

 ほかの爪の異常としては匙状爪(爪が陥凹)が有名ですが、これは主に鉄欠乏性貧血で起きます。

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