いわゆる「治療可能な認知症」を見逃してはなりません。内科的疾患に伴う認知症や認知機能低下を生じる病態の鑑別のため、血液検査を行うことが推奨されています。
・ 電解質:低Na血症、高Ca血症による意識障害はしばしば認知症様の症状を呈します。
・梅毒血清検査:神経梅毒はたまに経験されます。ペニリシン系抗菌薬で改善するので、病歴上診断が疑われる場合はスクリーニングを行うべきです。
・ビタミンB12:ビタミンB1、B12、葉酸欠乏症は「治療可能な認知症」の代表的なものです。
・甲状腺ホルモン:甲状腺機能低下症も「治療可能な認知症」の代表的なものです。
急性発症した認知症、進行が急速な認知症では必ず、採血でスクリーニングを行うべきです。もちろん慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症の可能性もあるのでCT診断(特に禁忌がなければMRI)も必ず行う必要があります。