東京都足立区の柳原病院で自身が執刀した女性患者に対してわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪で逮捕・起訴され、一審無罪判決となった男性外科医に対する控訴審で、7月13日、東京高裁は一審無罪を破棄し、懲役2年の有罪を言い渡しました。執行猶予はつきませんでした。弁護側は判決を不服として上告する方針を示しています。
このニュースは医師の間で、大きな反響を呼んでいます。私は1年前に、下記の記事を書きました。
柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医が準強制わいせつ罪に問われていた事件で、東京地裁は同医師を無罪とする判決を下しました。本事件では、同医師に右乳腺腫瘍摘出手術を受けた女性患者が、術後診察時に左乳首をなめられるなどのわいせつ行為を受けたと訴えていたものです。わたしは、無罪判決は当然だと思いました。外科医は100日間以上勾留され、社会的信用や職を失いました。その後、検察側の主張をうのみにした報道や悪意あるネット上の書き込みに、本人のみならず家族の心までが大きく傷つけられました。
わたしは原告の主張は、白日夢やせん妄によるものと考えています。日本では稀有な裁判例でしたが、海外では、術後せん妄による性的幻覚で裁判になってしまったケースの報告や、症例報告などがたびたび行われているそうです。
全身麻酔による手術後、せん妄が起きてしまうことはある程度仕方がないことです。必ず女性や、家族などを同席させた上で診察することです。わたしは診察であっても女性と二人きりになることはないように、気を付けています。
痴漢だと騒がれてしまうと、やってないことを証明することは難しいですね。まさに悪魔の証明です。