新型コロナウイルスの感染者が減ってきています。東京都では6日に38人、7日に23人の感染が確認されました。大阪府では6日が15人、7日が9人でした。
政府が五月末まで延長した緊急事態宣言では、富山県は重点的な感染症対策が必要な「特定警戒都道府県」の対象に入りませんでした。現行の十三都道府県の中には、新型コロナウイルスの感染が拡大している富山県よりも感染者が少ない地域もあります。富山県はなぜ対象に入らなかったのでしょうか。
富山県内の感染者数は、十三都道府県が特定警戒と設定された四月十六日以降、クラスター(感染者集団)が相次いで発生するなどして急増。五月四日現在では二百十三人に上り、特定警戒に含まれる岐阜県の百五十人、茨城県の百六十七人を大きく上回りました。政府の新型コロナウイルス感染症対策推進室によると、特定警戒とするのは、(1)百人以上の感染者が出ている(2)十日未満で感染者数が倍増(3)感染者数の半数の経路が不明-が主な用件です。富山県の場合、感染者数は多いが、感染経路が判明している患者が比較的多いため対象に入っていないそうです。また、政府は地理的な条件も考慮しており、首都圏や中京圏といった大規模な経済圏から茨城と岐阜が近いことも判断材料となっています。
富山県内の感染者の多くはクラスターの患者で、五日時点で感染経路が分かっていないのは三十六人にとどまっています。富山は院内・施設内の感染と市中感染が現時点で半数程度に分かれています。二週間前と比べて市中感染は明らかに減っています。死亡者の多くはクラスターが発生している老健などの施設で、市中感染での死亡率が低いことも理由にあげられます。