映画の中にはさまざまなグラフィック技術が使われていて、迫力ある美しい映像をコンピュータによって作り出すことが可能になりました。そのグラフィック技術には、耳馴染みのあるCGのほか、VFXなどがあります。CGとVFX技術の違いは何でしょうか。
VFXとは、「Visual Effects」の略で、視覚効果という意味を持っています。実際に現実では目にすることのできない画面効果を実現させるために、特撮を用いる映画やテレビドラマの中で使われる効果がVFXです。デジタルカメラやコンピュータを使って映像を加工することです。例えば、ワイヤーアクションで撮った映像からワイヤーを消去する加工や、沈没する船の乗客を撮影し、船のCGと合成して映像を制作するものなどはVFXにあたります。現実にあるものとつくりあげた架空の映像を合成し、違和感のないように仕上げる効果がVFXで、ファンタジーのような架空の世界もまるで現実にあるように見せることができます。
CGとはコンピュータグラフィックスのことで、コンピュータによって制作された映像のことを指します。映像の場合は、具体的に3DCGアニメーションのことをCGと呼ぶことが多いです。例えば、アニメーション映画やグラフィックスの美しいゲームに使われているものが3DCGアニメーションにあたります。対してVFXは、3DCGを使って映像を作成し、実際の映像と組み合わせて加工するものです。コンピュータを使って映像を加工するという点は、VFX、CGどちらも共通しています。両者の違いは、一からキャラクターや背景などをすべて作りあげて制作するフルアニメーションか、実際の映像と合成しているかで線引きができます。しかし、現在ではそれぞれの技術を複雑に使って制作されることから、CGとVFXの違いがあまりはっきりしていないくらい、コンピュータが多用されているという実情があります。また、実際の映像と精緻なグラフィックスの見分けがつきにくいほど技術が進歩していることも、CGとVFXの境界があいまいになる理由です。