俳優の萩原健一が、都内の病院で亡くなったことがわかりました。所属事務所によると、2011年から、GIST(消化管間質腫瘍)を患っており、闘病してきたそうです。
GISTとは、消化管間質腫瘍GastrointestinalStromal Tumorの略称です。GISTは、胃や小腸(大腸、食道はまれ)など、消化管の壁にできる転移、再発を起こす悪性腫瘍の一種(肉腫)で、粘膜から発生する胃がんや大腸がんとは異なる性質を示します。GISTは、粘膜の下に腫瘤を形成する粘膜下腫瘍の1つです。消化管壁の筋肉の間にある神経叢に局在する「カハールの介在細胞(Interstitial Cells of Cajal)」に分化する細胞から発生します。「カハールの介在細胞」自体は、広く消化管に分布し、消化管運動のリズムをつくったり、調節したりする大切な細胞です。
GISTが発生する要因として、細胞の増殖に関わるたんぱく質の異常があります。主にKITまたはPDGFRΑと呼ばれるたんぱく質が関わっており、これらのたんぱく質の異常はそれぞれc-KIT遺伝子、PDGFRΑ遺伝子の突然変異によって発生します。まれな病気で、10万人に2人くらいの割合で発生し50~60歳代に多いことが特徴です。