偽痛風とは、発作の症状が痛風の発作に似ていることから付けられた病名です。痛風は尿酸結晶による関節炎ですが、尿酸以外の結晶誘発による関節炎を総称して偽痛風と言います。主にピロリン酸カルシウムの結晶が原因となることが多いです。
偽痛風の発作は何の前兆もなく、かなり突然に関節または関節周囲が赤く腫れ、関節をあまり動かせないほどの急性炎症を起こします。化膿性関節炎でも同じような症状を起こしますので注意が必要です。
発作の好発部位は、痛風が足の親指の付け根の関節に多いのに対して、偽痛風では全身のいろいろな関節または関節周囲に起ります。肩、肘、手首、指関節、股関節、膝、足関節、足指関節などです。発作は同時に多発しないでどこか1箇所の関節に限定して起こることがほとんどです。
偽痛風の発作の期間は、個人と関節炎の程度により大変異なりますが、治療が早ければ2,3日で楽になる場合から、1週間ぐらいで落ち着く場合が多いです。痛風は男性に比較的多く発症しますが、偽痛風はやや女性に多く発症します。
偽痛風の検査診断としては、レントゲン検査で関節軟骨の石灰化が見られたり、関節穿刺液でピロリン酸の結晶の存在を確認したりすれば診断はほぼ確実です。偽痛風の治療は、関節穿刺で排液し、化膿性炎症でないことを確認できればステロイドの関節注射をし、冷湿布と局所の安静をして、鎮痛消炎剤の内服治療をします。