認知症の行方不明者が増え続けており、よく事故につながっています。認知症の人の「徘徊」を「ひとり歩き」などと言い換える自治体の動きが広がっています。ある国語学者は、「徘徊」は相手を下に見る侮蔑的なニュアンスがあり、言い換えは社会的必然性があると指摘しています。
広辞苑によると、確かに徘徊は「どこともなく歩きまわること。ぶらつくこと」とあります。認知症の人には散歩や買い物など外出の目的があり、記憶違いで迷ってしまうだけと考えられています。徘徊では意味が違うし、誤解や偏見を招くと問題になっています。言い換えは、福祉や医療現場で本人や家族とのやりとりなどでは浸透しつつあるそうです。
しかし 『徘徊』の方が行方不明だ!と市民に緊急性が伝わります。『ひとり歩き』では、本人の状況を軽くとらえている感じで、かえって危険にさらすことになると、私は思います。